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試作詩作  作者: 時雨良明
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ひとりきり

ラベルばかりを眺めていた

瓶の中身に興味はないの

綺麗な瓶の解説にだけ興味があった

だから中身はいらないの

みんなが瓶の中で必死に生きてるのを知っていた

でも瓶の中にあるっていうだけで興味はなくなるの


そうやって瓶を眺めてた

毎日毎日、飽きることなく

中の人間がどんどんラベルから外れていってるのを知らないで

いつまでもいつまでも眺めてた

中身なんてつまんない人間でしょって言いながら


そうしてるうちにだんだん眠くなってきたから眠る

誰にはばかることもなく

疲れたって言って

ラベルに囲まれて眠った


ここには彼女ただひとり

誰も気づかないままに自分で貼ったラベルで悦に浸る少女がいるだけだった

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