表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
試作詩作  作者: 時雨良明
166/400

痛む心

壊れた欠片を拾い集めて

繋ぎ合わせて一つの形にしてみる

簡単なパズルのはずが

どうしてか少し余ってしまって

しょうがないから切り落とした

わたしの心は少し削れたけれど

綺麗な形を取り戻した

そしてやすりをかけてツルツルにして

今日のわたしが完成した


そうして昨日と違う顔だけど

1日を始める準備ができた

壊れた心を取り繕って

綺麗なわたしを取り繕って

そうして毎日を生きてきた

壊れた心を作り変えて

まるでパズルみたいにして

毎日心を光らせてた


でも急に

どんなに磨いても光らなくなった

光沢を放っていた心は鈍い光をたたえて

毎日違う宝石だった心は

鉛でできた石に変わってしまった

みんなが急にどうしたのって聞いてくるのが

胸を突き刺すから嫌だった


輝きをなくしたわたしは

その辺の石ころになったわたしは

みんなに同情されるばかりで

すごく痛々しくて惨めで

自分の心にひたすらやすりをかけ続けました

それに没頭することで

周りの人の評価なんて忘れるように


だんだん光沢を取り戻してきた心に

一人で悦に浸っていても

もう誰も見向きもしてくれませんでした

美しい心を取り戻したのに

誰も見向きもしてくれませんでした

でもわたしはそれに気づかず

一人心を削ってました

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ