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セピア色のわたしと優しいあなた
掲げた眼球のセピア色が冷たいから
わたし、いつも消える理由を探してしまう
あなたの掲げた眼球の青が優しいから
わたし、いつもそこへと逃げ込んでしまう
掲げた眼球が生暖かいから
わたし、いつも吐き気を感じてしまう
あなたの掲げた眼球の温度が冷たいから
わたし、いつもその二つの間でバランスをとってる
人はみんな目を掲げて生きている
優しそうな目、悔しそうな目、苦しそうな目
わたしの掲げた眼球はどんな色をしてますか?
どんな形をしてますか?
あなたの掲げた眼球は優しい青をしています
だからその青に癒される
とてもとても羨ましいです
掲げた眼球のセピア色が優しく見えた
わたしはいつも通り冷たい色だなって思いながら、いつもと違う何かを感じてた
掲げた眼球のセピア色が妙に優しいから
わたしはひとりでここに、いた