表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
試作詩作  作者: 時雨良明
161/400

甘い甘い星の雫

星空が血を流した

わたしの顔に赤い雫がかかる

わたしは雫を舐めとる

甘い甘い味がした


もっと雫が欲しかった

甘い甘い味が欲しかった

けれど空はあれ以降血を流さない

だから空まで行って星を傷つけることにした


醜い人々は星空に手を伸ばすためにロケットを

星を傷つけるために水爆を作り上げました

そしていよいよ発射の日

期待通りに空は大きく抉れ、そこから血が流れ出しました

血は人々に飲み干されました

星の傷跡はそのまま放置され、荒れた土地が残されました


そうして血を啜ったわたしは

あまりにも深い傷跡に自分のしたことの恐ろしさを知って

でも甘い甘い血を啜ることはやめられなくて

ごめんなさいとつぶやきました

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ