159/400
おいしい料理
焼け焦げたもやしの味が妙に懐かしい
料理下手だったあなたのこと
わたしは今でも忘れてないよ
わたしのほうが料理上手で
あなたはとっても料理が下手だった
初めは炭かこれって感じものを作ってたよね
でも次第に上達してきて
終いにはあなたのほうが料理上手くなっちゃって
でもね、どうしてかな
わたしに教わりながら料理を作ってるあなたのほうが笑ってた
もう教えることがなくなってからはいつも難しい顔をしてた
だからあなたとの思い出は料理下手なあなたとのものなんだ
忘れてないよ
今も、わたしの中のあなたは料理下手なままですから
焼け焦げたもやしの味を今でもわたしは覚えているから