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最後の日
黒い光に吸い込まれていった
私は最後までひとりで
ずっと泣いてた
最後の瞬間まで泣いてた
だけど黒は無慈悲に奔る
ここで終わるとしても不思議と嫌ではない
最初から最後まで私はひとりで
人のぬくもりを欲してた
でも最後までぬくもりの意味を予想することもできなかったけれどこの旅路もこれで終わり
そう思っているのになんでかな
涙が、あふれて
私の旅路の最後に残るのは黒のぬくもり
これがぬくもりかと思いながら私は静かに去っていく
涙を、頬に一筋残して