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試作詩作  作者: 時雨良明
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空隙

ふと

本当に、ふと

つながっているはずの日常に

つながらない瞬間が訪れる


その一瞬に私は

生の感慨を奪われて


空隙が襲ってくる

今日でも明日でもない瞬間

昨日でも今日でもない瞬間

そんな瞬間が今日のうちに襲ってきて

つながらない感覚が

つながらないこころが

空隙の存在を教えてくれる


そして

空隙が襲いかかってくる

喉元に食い込もうとしている感覚

心臓に刺さっていく瞬間の匂い

それらを忘れていく恐ろしさ


そんなものたちが空隙に飲まれて


ふと

本当に、ふと

繋がるはずの世界を食べる

空隙という悪魔が訪れた

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