表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
試作詩作  作者: 時雨良明
131/400

人間

いま

僕は生きてここにいる

それだけのことが妙に嬉しくて

ようやくわたしも人になれたのかなって

少し思う


「だから人にしてくれたあなたに感謝を。そして僕が初めて抱いた感情をあなたに捧げます。好きっていうこの感情を。」


そんな大仰なことを言われても困る

けれど笑顔を見るとそれでもいっかと思ってしまう

ようやく人になれたって

そう思ってるんだから

水をさすようなことは言いたくない


「うん。ありがたく受け取るよ、その感情。ただわたしからもひとつ言わせて。人になってくれてありがとう。」


まだ付き合うとかそう言うことはわからない

人にしてくれたことへの感謝とか

そういった気持ちとも区別がつかないけど

でも独占欲は僕にもあるから


「受け取ってくれてありがとう。君に好きになってもらえるように頑張るから。」


こんなに思われて幸せ者だなと、少し思う

頑張ってきた意味はあったかな、とも


だから


「期待して待ってるよ。是非ともわたしを魅了してね。」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ