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試作詩作  作者: 時雨良明
124/400

高すぎた理想

始まってすらいないのに

終わりかたを考えた

納得いかない終わりかただったから

失敗だって烙印を押して

新しくもう一回を始めた

理想の終わりを迎えるために


何度も何度も繰り返して

何度も何度も失敗して

それでもなお理想は遠くて

諦めずに何度も繰り返して


それでもたどり着けない理想に心が折れる


そうした時に彼女と出会った


彼女との日常は刺激的で

これでいいかと自然に思えた


これで最後にしよう

そう決意した


そして終わりが訪れる

ようやくこの狂気が終わることに感謝した


はずなのに


これは理想の終わりじゃない

こんな終わりかたで良いわけがない

この結末を認めない

もう一回だ

次こそ理想の終わりかたにたどり着いてみせる


そんな風にしか思えなくて

ごめんなさいとつぶやいて

日常にさよならを告げて


もう一度理想に至る努力を始める

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