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生命の虜囚
人と会う度死ねない理由が一つ増える
約束という名の枷
それによって今を生きているのに
邪魔で邪魔でたまらなかった
死は終わりなんだ
わずかな隙間もない暗闇の世界
その中に入っていけるのに
終わりにたどり着けば何も考えなくていい
終わりにたどり着けば苦しいことなど何もない
結局は死にたがりの理論
振りかざしたのは隙だらけの理論で
結局人との関わりを切らない自分のせいだから
きっと死にたいなんて思ってないんだ
あるのはただの現実逃避で
だから明日も同じように
約束という名の枷をはめられるのを待つ
虜囚のように