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試作詩作  作者: 時雨良明
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日常の終わりに笑顔を残して

ふと

本当に ふと

何気ない日常の中に

繋がらない一瞬が訪れた

繋がらない感覚が

繋がらない時間が

私に真実を訴えかけてくる


「だからきっと私はあの時に死んで、今まで余生を過ごしてきたんだ。」


そう、私はきっと死人

だから私の死を悲しむ必要なんてない

だから、泣かないで、あなた


「そんなこと言ったって死ぬのは怖いし、生きるのは楽しいよ。生きていてほしいって願うのは悪いこと?」


そう、確かにそうなのだ

もっと生きたいとも思ったし

まだ死にたくない

死ぬのは怖いし

生きてきて楽しくなかったとは口が裂けても言えない

だからこれは言い訳なのだ

最後だけは笑っていてほしいというわがままなのだ


「でもね、私涙も出ないじゃない。今にも死にそうっていうのにさ。そういうことで納得してるんだ。悔しくないし悲しくもない。だから笑って。せっかくいい感じで追われそうなのにあなたが泣いてちゃしこりが残っちゃうよ。」


そうか

どこか納得してしまった

僕がするべきことは笑って送り出すことだって


だから


「さよなら。楽しかったよ。」


「さよなら。愛しいあなた。」

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