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試作詩作  作者: 時雨良明
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刺さって終わる

胸を震わせる熱い鼓動が

私の目の前から去っていった日

冷たくなった心で私は思い返した

復讐という言葉の意味を


幸せであることが許せない

あの熱い鼓動を失ってから

世界がすべて色あせて見える


復讐は私自身へ向けたもの

切っ先は常に自分を向いて

刺さりそうな鈍い輝きに

私は想いを託した


満たされていることが許せない

夢を失った私には

安息の地はどこにもないのだと

そう自分を縛りつけた


切っ先と自分が触れ合う

私と一緒に溶け合って

影が混ざり合った


復讐を終えた後には

達成感などはない


あるのはこれで終わりかという

鈍い嫌悪感だけである

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