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破局と後悔
この願い
どうか聞き届けてほしい
この唄は
あなたにだけ捧げた唄なのだから
あなたには最後まで聞き届けてほしい
それがわたしの
最後の願い
わがままだよね
わかってる
でも
言わずにはいられないの
重くてごめんね
言われても困るよね
そんなあなたでいいんです
そんなあなたに聞き届けてほしいのだから
わたしの感謝の唄
「心に深い傷があって
癒してくれる日を待ってました
そこにあなたがやってきて
わたしのことを癒してくれました
わたしの傷は膿んでいて
毒を孕んで腐っていて
そんな傷口に何気なく触ってくれた
そんなあなたのことが大好きでした
でも傷跡はいつまでも治らない
あなたの期待にはいつまでも答えられなくて
わたしは絶望しながら言おうと決めました
こんなわたしをあなたはどう思っていたのでしょうか
わからないけど僕が耐えられないんです
だから二つの言葉をあなたに捧げます
『愛していました』
『さようなら』」
言い残したことはたくさんあるけど
あえて一言だけ伝えておくね
ごめん