第六話 門前驚愕《サプライズゲート》
「へえ、此処がそうなのか……」
見上げるは、大きな壁。
いや、正しく言えば、門。それは、全体を優に10メートルは超えているであろう門だった。
勿論、鉄製の頑丈な門。
ところどころ焼け焦げた後があるのは気になるが、それでもその門はビクともしなかったろう。
それほどまでに大きく感じられた。
「はい。ここが新しい『HEAVEN』らしいです。
何でも、『UnInstall』の生き残りが、仲間を集めてまた人類共存を目指してるらしいですけど」
「お前達はどうなんだ?」
「俺達は……どちらかと言えば、あまり信じれないんですけどね……。
だから、飯とかはここで食いますけど、ずっと外にいるんですから」
……やはり、『HEAVEN』に在籍していただけの一般能力者には、事実は伝えていないらしい。
甘い。と言いたいが、仕方の無いことなのだろう。
そのまま、未だ俺を兄貴と呼んでいる奴らを後ろに引き連れ、
門の横にある警備用の小さい扉を開こうとしたら、呼び止められた。
「あ! 兄貴、そのままで良いんですか!?」
「そのまま?」
見れば、今更だが皆が顔を縦に振って頷いている。
っていうか何のことだ?
………………
…………
……あ、そっか。多分、『UnInstall』の制服着てるからか。
こいつ等は気にして無いみたいだけど、流石に警備の奴には止められるよな。
面倒事は避けたいし、脱ぐか。
そのまま、納得したので黒い迷彩服の上を脱ごうとしたら……
「あ、兄貴? 何か妙に兄貴が色っぽ「死ね!!」うげやあああああ!!!!!!!??」
変な趣味に目覚めんな! 気持ち悪ぃんだよ!!
そのまま、制服の下に来てたYシャツと、下は黒いスラックスだけになった。
だってこれしかないんだもの。しょうがない。
現在、所持服……最後なファンタジーに出てくる某雲さんの灰色バージョン。(こっちじゃコスプレだよね)
『UnInstall』の制服。(下に着るはYシャツ)
予備用の黒いスラックス。
……以上。
義父さん。黒いスラックス感謝する。
「よし、行くか」
「グスッ……は、はい」
未だに女々しく泣いてる奴を後ろに引きながら……扉をノックした。
コンコン
「はい?」
「あ、すみませ………………」
「は……?? ………」
「「…………なんで?」」
……おいおいマジかよ。
「ははははは!! 八十行だぜ!!?」
「少ないんだよこのボケ! カス!」
「おいおい。何を言ってるんだ。私はただ忙しいから……「だから問答無用だっつの!!」うぎゃああ?!」
「え~~……少なすぎ、作者に代わり、俺が謝罪します。
……すみませんでした。ミカミです」
さて、ここで問題が出た。
……二月いっぱい、用事がある。何と外国にステイするのだ。
そして用意されたライフカード。
『予約投稿一ヶ月分』『NPC買い』『休載』
……作者的に一番楽なのは休載。
だけど、それはやりたくないなぁ……。
さて、どうする?