第10章 合成獣(キマイラ)
風の剣を手に入れ地上に帰還した紅一点は二人の下へ歩み、
新たな町へ進んでいた。
「旅のお方、この村の外れの大樹にいるキマイラを討伐してください!」
「キマイラ…? キマイラってあの…」
「ああ。獅子の体に山羊の頭、蛇の頭を持つ幻獣…」
「分かった。キマイラ討伐は俺達に任せておけ」
「ありがとうございます!」
「体力回復と魔力回復の回復薬を買うぞ」
「ああ」
買い物を済ませた俺達はキマイラがいる大樹へ向かった
道中の敵を蹴散らし、大樹の最深部へ辿り着いた
そこには件のキマイラの姿があった。
「如何にも強敵だな」
「村人達の為にも奴を倒すぞ」
キマイラが俺に目掛けて襲い掛かる。
「フッ!」
俺は右に飛び、躱す。
「フッ!」
クールは左側面から山羊の頭部を刎ねる。
「フッ!」
紅一点は蛇の頭部の噛み付きを躱す
「ハッ!」
即座に蛇の頭部を刎ねる。
刎ねた蛇の頭部を十文字斬りで沈黙した。
「残すは右の山羊の頭と獅子のみ」
キマイラはクールに火炎弾を放った。
「そんな攻撃に当たりはしない!」
クールは躱し、右側面の山羊の頭部を刎ねる。
「道中で倒した手槍で奴を倒す。二人共奴を引き付けてくれ」
「承った」
そう肯き2人はキマイラを引き付ける。
キマイラが口から灼熱の火炎を吐いた瞬間
「今だ!」
クールの合図と共に俺はキマイラに目掛けて槍を投擲する。
2人は左右に躱し、投擲した手槍は火炎と共に穂先が溶け、キマイラは喉に棒が直撃し、絶命した。
キマイラ討伐を果たした俺達は村へ戻った。
「あの魔物は俺達が倒しました。もう安心です」
「ありがとうございます。あなた方のお陰で村に平和が訪れました」
俺達は村長に報告を済ませ、村を後にした。
道中を歩く俺達の前に青年が現れる。
「お助けください!」
俺達の前に派手な服を着た王子らしき青年が助けを乞うて来た。
「どうした?」
「落ち着いて」
俺達は青年を宥める。
「姉を、姫を助けてください!」
「分かった。君の姉貴を助けに行こう」
「おい! 幾ら何でも安請け合いし過ぎだ!」
「目の前の人の願いを放る訳には行かないだろう」
「…。だが…!」
「ここは彼の意思に尊重しよう」
紅一点に宥められたクールは渋々応えた
続く




