17 誕生日パーティーの誓い③
パーティーが終わった後、俺と凛音は庭のベンチに座っていた。夜空には、星が輝いている。
「雨宮くん、お疲れ様でした」
「いえ……凛音さんのおかげです」
「そんなことないです。雨宮くんが、頑張ったからです」
凛音が俺の手を握った。
「お父様に、認めてもらえて……本当に嬉しいです」
「俺も……嬉しいです」
凛音が俺を見つめた。
「雨宮くん、ありがとうございます。私のために、こんなに頑張ってくれて……」
「いえ……俺、凛音さんが好きですから」
その言葉を聞いて、凛音が泣き始めた。
「私も……雨宮くんが、大好きです」
二人で、しばらく抱き合っていた。風が優しく吹いて、二人を包んだ。
「これから、ずっと一緒にいましょうね」
凛音が言った。
「はい。ずっと、一緒です」
俺も答えた。そして、二人で星空を見上げた。長い試練が、ようやく終わった。これから、俺と凛音の本当の日々が始まる。
*
月曜日の朝、学校に着くと、教室は既に大騒ぎだった。
「雨宮!」
田中が駆け寄ってきた。
「お前、すごいことになってるぞ!」
「え?」
「四条様の誕生日パーティー、ニュースになってる!」
田中がスマホを見せてきた。そこには、パーティーの記事が載っていた。『四条家令嬢、交際相手を公式に紹介』という見出しだ。
「マジかよ……」
「お前ら、もう公認なんだな」
田中が笑った。その時、教室の扉が開いた。四条凛音が入ってきた。俺と目が合うと、凛音が嬉しそうに微笑んだ。俺も、笑顔で手を振った。周囲から、温かい拍手が起こった。
「お似合いー!」
「おめでとう!」
クラスメイトたちが祝福してくれた。凛音が自分の席に座ると、俺に小さくウインクした。俺も、ウインクし返した。
*
昼休み、いつものように二人で屋上へ向かった。
「雨宮くん、今日からは、もう隠さなくていいですね」
「そうですね」
「お父様も認めてくれたし……これから、堂々と一緒にいられます」
凛音が嬉しそうに言った。
「はい」
屋上に着き、いつもの場所に座った。凛音がお弁当箱を開けた。
「今日は、雨宮くんの好きなもの、全部入れました」
「ありがとうございます」
二人で、お弁当を食べ始めた。穏やかな時間が流れる。
「あの、雨宮くん」
凛音が口を開いた。
「はい?」
「これから……どうしますか?」
「どうするって?」
「私たち……これからも、ずっと一緒ですよね?」
凛音が不安そうに聞いてきた。
「もちろんです」
俺はきっぱりと答えた。
「凛音さんと、ずっと一緒にいたいです」
「本当ですか?」
「はい。大学も、就職も……ずっと、一緒です」
その言葉を聞いて、凛音が泣き始めた。
「嬉しい……本当に、嬉しいです……」
俺は凛音を抱きしめた。
「これから、もっと幸せにします」
「はい……」
二人で、しばらく抱き合っていた。




