偶然の出会い
更新さぼってました
今日は1人でおでかけをすることにした。午後にエマと会うまで待っていても暇だし、せっかくだから綺麗な街並みを楽しもうと思って、朝食が終わってから邸をでてきた。
リベリオはいつも通り美味しい朝食を作ってくれた。他のみんなはどこで何をしているかは知らないけど、シンクにあった食器の数的にたぶん仕事に行ってる人がほとんどだと思う。
朝、リベリオからおすすめのお店を聞いてきた。1番最初におすすめされたのは新鮮な野菜の置いてあるスーパー的なとこ。正直この世界のものはどれも違った意味で新鮮だから面白いけど、スーパーはさすが興味がない。と、伝えると心底不満そうな顔をしていた。
ひとまず、ショッピングモールらしきところを教えてもらって洋服を調達することにした。最近はレイちゃんが着ていたものを着回していたけれど、さすがに自分の好みの服も欲しい。
「らっしゃいませ~」
お店のコンセプトなのか、はたまたこの時代の流行なのかはわからないが全体的にお洒落なものが多かった。学生やってた頃は、服よりも食にお金を使っていたタイプだから、こんなにお洒落でモデルさんみたいな服は買おうとは考えもしなかった。
あ、このセットアップかわいい。
「そのセットアップのデザインいいっすよね。人気商品で他にもグレーや黒もあるんで、よければどうぞ」
「ありがとうございま…」
まって、てっきりお洒落でイケメンな店員さんかと思ったら…!
「なっ…!てめぇこの前の淫っ…」
「それ以上言ったら殴る」
もっと反撃されるかと思ったけど、意外にも従順でそれ以上は何も言わなかった。反応から察するにたぶん店の人はただのバイトだと思っていて、こいつが本来どういうことをしているとかは知らないんだと思う。弱みを見つけたかもしれない。
「おい、なんでここにいるんだよ」
「どこにいたって私の勝手でしょ!あんたこそなんでこんな真っ当なとこで働いてん…」
ふと目線を下にさげると名札がついていた。
「ふーん、ヴァレリオって言うんだ」
「ちっ…おい死にてぇのか」
収穫が増えた。有益な情報がもらえて助かる。
「まぁいいや、あんたには用ないし。ねぇこのセットアップのグレーちょうだい」
「は?お前は黒の方が合うだろ」
そういって裏にものを取りに行った。まだ私だと気づいていないときに話しかけてきたのもそうだったけど、ここで働いてそこそこ長い年月が経っていそうだった。初めて会ったときにどんな服を着ていたなんて覚えてないけど、黒に赤メッシュの髪色はとてもお洒落だと思う。
「お待たせしました、お会計失礼します」
第一印象が最悪なだけあり、こうして真面目に働いているところを見るとバグりそうになる。
「なにニヤニヤしてんだよ、気持ちわりぃ」
「悪かったね、気持ち悪くて」
彼から紙袋を受け取り店をでた。振り返ってみると丁寧に服を畳み直しているヴァレリオがいた。見かけによらず真面目なところもあるのかもしれない。
それからは特にこれといって気に入るものがなく、そのままカフェへ向かうことにした。
ショッピングモールからカフェはすぐ近くで、ショッピングモールの隣の大通りから1本細い道を抜けたところにある。
〖カフェは予約してあるからエミリオって伝えて。安心して、偽名だから〗
表向きは俳優として活動しているらしいから、それを考えると偽名を使うことは当たり前なのかもしれない。
「いらっしゃいませ、ご予約ですか?」
「あ、はい。えっと…エミリオの予約で」
「かしこまりました、2名様ですね。ご案内致します」
お花が溢れていて装飾も自然を基調としたようなデザインで、優雅にアフタヌーンティーをしたくなるようなテラスだった。
数十分経ってから店に颯爽と現れたエマは、少し長い髪をゆるく巻いていてとても気品があった。俳優らしくサングラスもしている。
「待たせたね、レイ」
毎話タイトル決まらないです




