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〇〇の回想
屋台の光が輝き、人々のざわめきやものを焼く音な
どでひしめき合い、動き続けている地上。
それとは真逆に、なにもない暗闇のように静寂だけが存在しているような夜空に、それを打ち破るかの如く眩しく光り何人でも魅了するような花火が打ち上げられている。
花火というのはこんなにも美しいものだっただろうか。
横を見つめると、夢中で花火を見る瞳は煌めき、少し開いた口の端は僅かに上がっている。
空を見つめる君の顔が細かな光りに照らされ輝いている。
見ていると我を忘れ底なし沼にはまったかのような感覚を覚える。
嗚呼これが恋慕を知るというのか。心がこう叫ぶ。
叶わない恋をした




