伏見稲荷大社【御劒社/長者社】
七つの神蹟の一つ
御劒社または長者社という
【御祭神】加茂玉依姫
加茂玉依姫は下鴨神社に祀られている御祭神である
なぜこの長者社に祀られているのかは不明
一説では長者社に祀られている秦氏と賀茂神社を奉斎する加茂氏との間に深い関わりがあったとされる
【御神体】御劒石
長者社の御神体は御劒石という、別名を雷石
社殿の奥にある石で、伝承では異形の僧が雷を縛り付け封じたと伝わる
雷といえば加茂玉依姫の子で上賀茂神社に祀られている御祭神に賀茂別雷命がいるが関係があるかどうかは不明
【三条小鍛冶宗近】
平安の時代、一条天皇の勅命により宝刀の作刀依頼を受けた三条宗近
しかし相槌を打つ者がいないため困った宗近は稲荷神に祈ったところ一人の童子が現れ力になろうと言った
準備を整え待っていると稲荷神より遣わされた白狐が現れ相槌を打ち見事刀は完成したという
刀は狐にちなんで小狐丸と名付けられ納められた
その作刀した場所がこの御劒社とも言われている
【焼刃の井戸】
社殿の横には焼刃の井戸がある
宗近が小狐丸作刀の際にこの井戸の霊水を用いたようだ
【乳を飲む狛犬】
この長者社には赤ちゃん狛犬が母狛犬の乳を飲んでいる珍しい像がある
【長者とは?】
長者社の長者とは富者であった秦氏を表す
この長者社は秦氏の祖霊を祀る社である