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霧島、お引越しするってよ

お久しぶりです。


気がつけば一ヶ月更新してなかった!いかん!!

中身忘れる!(私が!)


ちょいちょい??ってなりながらかいたので矛盾あるかもです。ごめんなさい。


 なぜか獣化したリオンさまと同じベッドで寝ることが習慣に加わりました。


 昨日は獣化したあとに


 「いっそ面倒だな。」


 と言ったかと思えばパジャマの首根っこを咥えられてリオンさんの寝室に連行された。


 きゃーん。襲われちゃう!


 なんてことはなく。


 そりゃそうだ。私幼児。


 それはそれは大事に、母猫が子猫を腹に抱え込むように囲われてついでに尻尾で蒔かれて眠りましたよ。


 誰が勝てるというのですか!あのもふもふに!おまけに暖かくてリオンさんの心音がトクトク聞こえて安心する。


 おまけに寝付きが悪いと柔らかな額でほっぺをすりすりしてくれる。


 もう全面的に降参です!


 寝る以外にどうしろというのでしょう!


 そんなわけでこのところはほぼ一緒に生活しておりました。


 今日も今日とてリオンさんの執務室でお膝に抱えられています。


 「隊長、出動要請です。」


 え、何その戦隊ものみたいなの。


 思わず背筋が伸びました。


 団員さんが書類を渡しながら明瞭な報告をしていく。


 「マルタの街で賊が頻発しており現地の警備隊では処理が追いつかず応援をたのみたいとのことです。」


 「マルタか……。何度か会議にも上がっていたな。」


 「はい。先程早便で応援要請とのことでお鉢が回ってきました。」


 お鉢って。異世界でもそんなふうに言うのですね。


 「まぁ、実質空いてるのはうちぐらいだろう。ネージュを呼んでくれ。隊を編成し明朝出発する。通達しておけ。」


 「はいっ!」


 団員さん、キリッとした返事とともに足早に出ていくとすぐにネージュさんがやってきた。


 「隊長、マルタから要請と伺いましたが。」


 「そうだ。2から4番隊を率いて俺が出る。連絡と補佐を兼ねてアルタも連れて行く。ネージュは残って指揮を頼む。」


 「賜りました。……それで?」


 なぜかネージュさんにじっと見つめられる。


 そしておなかに回った大きな腕にぎゅっと抱えられた。


 「う?」


 ネージュさんは額に手を当てて呆れている。


 「だめだ。」


 「何言ってるんです。それこそだめに決まってるじゃありませんか。」


 「いやだ。」


 「大の大人が何子供みたいなこと言ってるんです。まかり通るわけ無いでしょう。第一荒事に幼子同伴なんで言語道断。マルタの警備隊からの目だってあるんですよ。ありえません。」


 「や、しかしだな。」


 あ、私の話ですか。


 「わたしおるすばんできるよ。リオンさんはおしごとがんばって。」


 「ほらみなさい。イズナのほうがよっぽど大人じゃないですか。」


 まぁ、実際大人だからね。留守番くらいでガタガタ言いませんよ。


 さらにぎゅぅっと抱きしめられて頭に重みがかかる。


 「離れ難いのは俺だけか?」


 ぼそっと聞こえた声に思わす見上げるけど見えたのはもっふもふのあごが見えるだけ。


 「リオンさん?」


 紅葉のような小さな手で見えた喉をがっしがしとなでれば猫にも負けないゴロゴロという音が聞こえ始める。


 「はぁぁぁぁ。」


 「リオン。」


 「わかったよ。マルタか……。」


 「まだ近いからいいじゃないですか。」


 「ちかいんですか?」


 この世界の地理なんてさっぱりわからないので質問してみた。


 「王都から徒歩で一週間ってとこですかね。賊の捜索と捕縛と事後処理を行って早ければ一月、長引いても半年で一度帰還となります。」


 「はんとしも……かえってこないの?」


 大人な精神年齢とは裏腹に幼い体は私のちょっとした寂しいに十倍くらいの反応を示し、体から血の気が引いていくのがわかる。


 視界のむこうに滲んだリオンさんが眉間にシワを寄せているのが見える。


 泣いちゃだめだ。泣いたら困らせちゃうって思うのに大きな瞳からは堰を切ったようにポロポロと涙があふれる。


 「イズナ……。」


 「だ、だいじょうぶ、だよ、ちゃんと、おるすばんでき、ヒク、できる、よ。」


 困らせたくないのに。


 「だから、リオン、さんは、おしごと、がん、ヒク、がんばってぇ、う、うぅ、は、はや、くかえって、きて、ねぇ」


 こっちの世界来てから泣きすぎじゃないか?私。あーもう誰かこれを止めてくれぇ。


 なんとか止めようと手で目をおえようとしたらもふもふの大きな手に包まれてやんわり止められた。


 ザラザラとしたものに頬をペロンとなめらた。


 びっくりしていろんなものが止まった。


 ついでに行きが止まるかと思ったよ。


 「イズナが寂しくないよう早く帰るよ。」


 「むりは、よくないです。」


 「無理ではない。」


 「じゃぁ、けがしないでください。」


 「善処する。私が留守の間はネージュと行動をともにするように。」


 「はい。」


 「ネージュも留守中のこと頼む。」


 「賜りました。」


 その日は早めくお部屋に戻ってリオンさんは出張の準備となりました。


 私も自分の道具をネージュさんのお部屋に移動させることになりました。主不在の部屋に私だけ出入りして何かあれば大変だからね。


 ちょっとの間だけお引越し。


 パジャマと明日のお着替えを覗いて全部移動させました。最初は一人でえっちらおっちら運んでいたんだけど途中からネージュさんとアルタさんが手伝ってくれました。


 ありがたやー。



ご覧いただきありがとうございます。


久々過ぎて何書くか頭ひねりまくりでした。情けない。

巷では夏休みですね。こんなご時世ですが、こんなときだからの夏を過ごそうと思います。


みなさんも熱中症にはお気をつけくださいませ。


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