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霧島、子守歌じゃなくても眠らされる

お越しいただきありがとうございます。


ブックマークが300を超えました!なんてことだ!ありがとうございます!

獣人ジャンルをこんなに読んでくださる人がいらっしゃるとは感無量です!!

 なんでこんなことになってるかというと。


 それは私がうっかり長~い昼寝をしてしまったからです。


 「あの、リオンさん……?」


 「なんだ?」


 どうしてこんなことになっているんでしょうか。


 「どうしてリオンさんがじゅうかしてベッドにいるのでしょう?」


 「昼間に獣化したラパンとアルタが抱えてるときはよく寝ていたと聞いた。」


 このところ過保護に拍車のかかったリオンさんは重要会議や謁見以外では王弟婦人とその子息との茶会すら同席して、ほぼ毎日一緒にいる状態で、私が一人になれるのはもうトイレぐらいのもんだ。


 ちなみにお風呂の時は極力ぶらぶらした立派?なもの(基準がわからないので何とも言えないけど)は背中を向けたり視線を逸らしたりしてみないように気を付けている。


 私はいいのよ。どうせツルペタのぽんぽこりんな幼児体形だから醜聞なんて裸足で逃げ出したわ。


 で、いつもならお風呂の後は柔らかい綿のシャツとスラックスを履いているんだけど、今日は私がパジャマにしてるワンピースを着てるのを確認したら服も着ずに獣化してブルブルと水気を弾き飛ばすと私が寝ている客間のサイドテーブルにあるスリッカーブラシを加えてベッドに上がる。


 器用なことに彼は被り布団代わりのシーツをよけて枕元に体を横たえる。


 「イズナ、これで鬣をきれいにしてくれ。」


 「ブラッシングはダメなんじゃないんですか?」


 「ん?」


 や、だって前に毛並みは身だしなみと同じだし、毛づくろい?は親兄弟でも簡単にさせないって言ってなかったかな?


 あと耳とか尻尾って性感帯って、今日がっつりアルタさんの握ってた!やばい!


 私にとっては近所の猫をやっと触れたぜ!ぐらいのもんだけど彼らにとっては重要機関!つまり今日の昼間のあれは私に例えると昼寝にかこつけて胸を鷲掴んでもみもみされたのと同じである。


 誰か私を殺してくれぇぇぇぇ!!


 「まえにネージュさんとアルタさんがいってました。」


 「ああ。」


 彼もその時のことを思い出したのだろう。獅子の視線が窓の方へと動いた。ライオンの流し目って!色気があるなぜだっ!


 「それは何というかその……。人前だったからな。ほかのやつがいない今なら大丈夫だ。」


 「ん?ひとまえじゃないならだいじょうぶなのですか?」


 つまり前は身だしなみを整えてるところを見られて恥ずかしかったということか。


 これはあれだ!OLが電車でフルメイクするのは恥ずかしいし、周りに不快を与えるのと同じ現象か!納得しました!


 そういうことなら私もやぶさかではない。むしろもっふもふタイムがもらえるなんて至福です。


 わたしはいそいそと獣毛ブラシも手に持ってリオンさんが寝ているベッドの上にあがってのも柔らかなお腹の毛がさらされたそこに座るとスリッカーブラシで鬣を梳いてあげる。


 気が付いたら鬣どころか全身をブラッシングしていて、自分の何倍もある体全部となるとそれなりの重労働なわけで、そこそこな疲労感に襲われていた。


 「これできれいになったんじゃないかな?」


 「ああ。イズナにブラシをしてもらうと気持ちがいいな感謝する。」


 喉をゴロゴロ鳴らしているリオンさんはブラッシングを相当気に入ってもらえたようで、いつの間にか子猫を抱える母猫のように私を全身で囲っているし、しっぽが腰に巻き付いて安全ベルトかなんかのようになっている。


 寄せられた頭に押されると、コロンと転がってリオンさんのお腹にもたれてしまう。


 「さすがに今日は疲れただろうゆっくり休むといい。」


 寄せられた顔から大きな舌が伸びて頬をペロンと舐められる。


 ちょっとサラサラな舌がくずぐったい。


 その舌が段々と移動して耳の後ろや首の横をなめ始める。これは本格的に親猫が子猫を毛づくろいする感じだろうか。お返しってこと?


 そんな疑問を声に出すこともできないまま一定リズムで舐められるそこは撫でられるように気持ちがよくて、空いている手で無造作にリオンさんの柔らかなお腹の毛に手を埋めて撫でると、ベルトのように巻かれたしっぽの先がポンポンと私のお腹の上で柔らかなリズムを刻んで……。


 もうだめだ……。


 だんだんと重くなった瞼は重力に逆らうことなく閉じられるのだった。



ご覧いただきありがとうございます。


獣人タグを読破してしまい需要に供給が追い付かないのでそろそろ自分の作品進めて解消せねば!と思っている今日この頃です。理想は毎日更新!なのですがどうも飽きっぽくて曜日毎に違うタイトル執筆したくなります。


 学生の頃はイラストの特異な友人や先輩にお願いして小説に挿絵を描いてもらっていたのですが、挿絵を入れていただいている間書けないので別のノートに新しい作品書いて…といった具合に三作品くらいローテーションして書くのが癖だったので今でも抜けないですww

 ぜひ挿絵をして下さる奇特な方いらっしゃいましたら嬉しいです!!


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