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6、2年生 大和視点


国分菖蒲という女子はだいぶおかしい。2年になっても結局、同じクラスで席も隣で家も近く、今では一緒に帰る事が多い友達だけどあいつは最初から俺に対して普通だった。

というかそもそもそこがおかしい。周りは俺を見ると大抵怖がって話さないし無視される。それなのにあいつは言い返してきたし、真面目そうな見た目なのに寄り道しようと誘ってきてだいぶおかしい。喧嘩をしようとまで言ったしな。

それに和真もそうだ。俺が睨んでも怖がらず睨み返してきて俺が先に謝ってやったのに、反抗しやがったし、そんな奴今までいなかった。

2人共俺を怖がらなかった。それがなんだか妙に嬉しくて居心地が良くて一緒にいる機会が増えた。


「大和、釣り楽しいね。なんか時間がゆっくり流れている気がする。」


「そうか、良かったな。」


菖蒲はたまに意味が分からない事を言うので適当に返事をする事にしている。

菖蒲は2年になっても全部が楽しそうで最近それが羨ましい。俺には何がそんなに楽しいのか理解ができない全て俺をイラつかせるだけなのに。


「ねえおにぎり作ってきたから食べよ。はいどうぞ。」


「おお。いただきます。」


「へーいどうぞ。」


綺麗な三角のおにぎりを3つ寄越すので受け取る。俺が釣りの道具を全部準備する代わりに菖蒲がおにぎりとおやつを持って来てくれるんだが、大体全部美味い。そこもおかしいところだガキなのにこんなに上手く握れるのも変だ。


俺が2年かけて分かったのはこいつはガキじゃないと言う事だけだ。後は何も分からない。だからこいつは面白い。

あの時ナーバスってやつで良かったと思える位だ。


3年になっても同じクラスだといいな。



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