13、波乱の告白タイム
「はい、では酒井さんからどうぞ!」
全員が前に並び先程の順番で告白する事になったので、マイクを差し出す。
「はー緊張する、ふー、1組の本田葵君!」
おーと歓声があがる。まさかの1人目から告白。
「葵、幼稚園の時から好きでした。付きあってください。」
葵君の周りが冷やかしながら返事しろよーと小突いている。
「はい!」
わーと歓声があがった。すごいカップル成立だ!
「おめでとうございます。では次は高良さんどうぞ!」
「えーっと私は特に好きな人がいないのでこの前の国語、算数のテストの点数を言います。国語が92点で算数が35点でした。」
みんなすげーとかひくーいとか言ってる。
「はいありがとうございます。じゃあ次は前田君お願いします!」
「2組の島津圭さん好きです!今度返事をください!」
ヒューヒューと言われている。圭ちゃんも満更では無さそうだ。前田君は顔もいいし成績もいいし運動もできるという学年で1番人気の男子だ。多分今たくさんの女子が失恋したに違いない。
「では次は姫野さんお願いします!」
「はい!2組の吉田和真君、あの時本当に助けられました。それからずっと目で追ってしまって好きです!もうこの気持ちを抑えられない。付きあって!」
和真君!うわぁシラーっとしてる。どうして?こちらは女子の1番人気の女性なるぞ。可愛くて優しくて賢い女の子なのだぞ。
あら和真君も返事してやれよって小突かれてる。おお返事をするようだ。
「僕、好きな子いるんで。」
ひょーっと冷たい風が吹いた。姫野さんは寂しそうに戻った。これ絶対に後で先生達に怒られるやつやん。傷付ける可能性のある罰ゲームはやめなさいって。
「あー間宮君どうぞ。」
場は冷えきっている。間宮君頑張れよ。さっきから大和は職務放棄してただ突っ立っているだけでぼーっとしている。ま、まさか姫野さんの事が好きだったの?可哀想に。失恋しちゃったもんね。でも和真君にフラれてしまったからまだチャンスは0じゃないよ!
「あー委員長、俺達付き合わない?」
いや雑!でもまあずっと仲良しだから本当に好きなんやろうね。いつもずっと2人で作業してるし。
「あーいいよ。」
いや軽!で付き合うんかい!皆疎らな拍手で祝福している。もうしめよう終わりにしよう。
「はいでは5人の勇気に大きな拍手をお願いします!」
一応みんな拍手をしてくれた。
「これで学年レクリエーションは終わりです。今日の予定はこれで終わりです。10時就寝なのでそれまで自由時間です。明日は8時にまたここで朝食をとります。10時には全員揃ってバスに集合なので朝食の前に荷造りをしておいてください。以上で終了です解散。」
皆宴会場から出て行った。圭ちゃんは前田君に話しかけている。おお、返事をしに行くのかな?
そしてみんなの楽しそうな顔を見ながらレク係の私達は鬼の形相の先生に10時まで叱られ続けた。




