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10、修学旅行の準備


あっという間に6年生になって修学旅行の季節になった!やったー!お兄ちゃんが厳しくてお泊まりなんてさせてもらえなかったのでめちゃくちゃ楽しみ。

まさか5年生の自然学校まで休まされると思わなかった。あの時は学校で、何故か自然学校に行かなかった大和と一緒に5日間、1日中プリントやっててまあそれはそれで楽しかったけど、毎日お弁当一緒に食べたり勉強教えてあげたり、隠れてお菓子食べたりまあ楽しかったけど、けど!


本当は皆とお泊まりしたかったよー!


でも今回はお兄ちゃんから許しが出て修学旅行に参加できる事になった!

好きな友達と組めて、女子3、男子3の班にするらしい。

まあ隣の大和は一緒の班かな後は圭ちゃんがこっちに来てくれる!

後は和真君も来て和真君の友達の拓馬君に、佳奈美ちゃんも声をかけてくれた。じゃあこの6人で!


京都かぁ久しぶりだ、昔はめちゃくちゃ行ったなぁ。高校の時なんか遠足全部京都だったし!

でも京都で泊まるのは人生で初めてかもしれない。

今回は1泊2日で1日目は河原町駅周辺、で嵐山に1泊して2日目は嵐山かぁ。じゃあ1日目でお土産買っておこう、嵐山は多分観光メインになるし。


「じゃあ班長は菖蒲ちゃんで副班長は大和君ね。」


くじ運が悪い2人だ。大和は完全に不機嫌そうだけどくじは仕方ない。


「はーい。班長と副班長が決まったら前に来てください!夜にある学年レクリエーションの代表を決めまーす!」


う、なんだか嫌な予感がするぜ。


「はーいクラス代表レク係は3班の国分さんと石井君です!よろしくね!今日の放課後あるからね!」


やっぱり……。そうだと思った。




「大和、こういうの得意?」


「なわけねーだろ。」


ここは6年3組の教室だ学年レクなのに1組から3組まで2人ずつの6人でまとめるなんて上手くいくの?

というか他のクラスは皆、学級委員長の2人が出てきてて完全に場違い感がある。


「あのう、私達こういうのに慣れてなくて何をすればいいかな?」


恐る恐る質問してみる。1組と3組の委員長達は顔を合わせて笑いだした。1組の女の子の委員長の蕪木さんが私達に言った。


「大丈夫、大丈夫!皆、修学旅行は初めてだから、そうだな2人で司会してよ!2人共仲良しだから和気あいあいとレク出来るかも!」


大和はだいぶ表情も柔らかくなってあまり怖がられなくなって誤解されなくなったけど、そんな事できるかな?

まあ私は最初から別に怖くなかったけど、子供だし。

そしたら3組の男の子の副委員長の間宮君も頷きながら言う。


「うんうん。いいね!人気者の2人がやってくれたら盛り上がるし!大丈夫レクリエーションのゲームは当日何も持って行かずに済むように、伝言ゲームを学年、クラスの全2回、いつどこゲーム、時間があればハンカチ落としをメインのレクにするから。」


大和は面倒臭そうに私を見ている。でもするしかなくない?

と目で訴えると、大和は深いため息をついた後一言。


「分かったやるよ。」


と渋々答えた。レク係はもう修学旅行まで集まる事はないらしい。しおりや他の事を学級委員長が放課後残ってするのでその時に準備をしてくれるようだ。



「って事はうちの担任は学級委員長の仕事を減らす為にレク係を班長から決めたんだ。まあそれならいいか。」


「まあそうだな。何事も経験だって言うし。」


「ふふふ、おじさんみたい。」


「ちなみに今のはお前の真似だ。」


「ぐっくそが。」


「ふっまあとにかく、司会だけで済んで良かったな。あの委員長達仕事をたくさん振れたのに。」


確かにバスの中のレクやカラオケ、映画を選んで借りに行くとか仕事はたくさんあるわ。


「本当だね。良かったよ。」


「まあ楽しみだな。修学旅行。」


「うん、楽しみだー!」



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