私、サンドリヨンかも?
執事が部屋に入ってきた。
「旦那様、奥様。医師が申しますに、お嬢様は目覚めて間がありません、お身体に負担がかかりますので、そろそろお休みされた方が良いとの事です。」
パパとママは顔を見合わせて
「そうね、リヨンちゃんに負担をかけられないわね。」
「そうだね、リヨン又様子を見に来るから休んでいなさい。」
私は弱々しい声で
「パパ、ママ 心配かけてごめんなさい。」
「無理しないで、ゆっくり良くなろうね。」
「はい パパ、ありがとう。」
パパ、ママ、執事や侍女達が部屋から出ていった。
私は一人になりさっきの事を思い浮かべた。
そう、悪役令嬢かもって
手鏡で自分の顔を見てみる。
「マジ可愛い~、つり目って言うか猫目だねでも安心はできない、ここがどんな世界か具体的に分からないし、リヨンの記憶もなんて言うか、穏やかだし」
悪役令嬢になる要素無しだし。
リヨンちゃんは刺繍が得意で、女の子ながら学問も出来るしでも運動は苦手で、可愛い物が好きでピアノが得意。
前世でもこんな女の子いる、ごく普通の女の子。
でも引っ掛かる、それは名前。
リヨンってあのシンデレラでしょ?フランス読みでリヨン。
ここは童話のサンドリヨンの世界ですか?
それとも乙女ゲームのサンドリヨンの世界ですか?
梨世は乙女ゲームの世界は疎く、よくわからない。
もしサンドリヨンなら、義母や意地悪な義姉がやって来るはず、いやその前にママが他界してるはずだけど生きてるし。
まだ10歳で良かった、これから用心して生きて行けるもの。
童話のサンドリヨンの場合、パパが商人か下級貴族なのよね。でもうちは侯爵家貴族の中でも一流だし、パパは王国の宰相として働いている、カッコよすぎる。
サンドリヨンのパパと大分違う。
ママはもちろん若くて綺麗で、優しくて王国のファッションリーダー、お洒落でお話し上手。みんなの憧れの的、童話のサンドリヨンのママは亡くなっている。
これまた、サンドリヨンのママと大分違う。
えーーーーー、サンドリヨンじゃないのかしら。
考えれば考えるほど、頭が混乱してきた。
今日はこれ以上考えてても無駄だわ、まずは身体を治しましょう。
私はベットに横になった。