転生先は何処?
揺る頭脳で妄想していますので、揺るい目で見守って下さい。
時は20XX年
折原梨世28歳、この歳になってもろくに男性の影の無い、ふつ~、嫌ふつ~以下のOL。
特技無し、容姿普通、中肉中背。ふつ~の短大を出て、ふつ~の企業に就職した本当にふつ~の女性だ。
まぁこの年で、彼氏がいないのも不甲斐ないことなんだけど。
30歳間近になると、友達は結婚、出産とリア充真っ盛り。
私は、リア充バスに乗り遅れていた。
そのせいか、やる気も失せ、ただ会社に往き来しているのみ。
そんな私に最大の不幸が、ぼんやり歩道を歩いていた私に、トラックが激突して呆気なく他界。
気づいた時には、目の前に白い服に白い髪、白い肌、全身淡い光を放った白いショタがいた。
ずっげ、マジ美少年。
でも白ショタだな。
思わず「白ショタ?」と声に出していた。
美少年白ショタが、私を渋い目でみる。
「白ショタではない、我は聖なる天地の神である。」
天地の神?なんだそりゃ?
漫画のように頭にクエスチョンマークが付いた。
その上見た目美少年ショタなのに、話し方がじじい臭い。
怪しい。
ジト目で見ていると、美少年ショタ神が説明してきた。面倒なので美ショタとしよう。
この美ショタは、この宇宙全体の神のようだ。
規模デカ。
残念美ショタが言うには、私は、死ぬはずではなかった人間のようだ。
そんな人間を、この美ショタが転生させ新たな人生を送らせるようなのだ。
美ショタは
「本当にすまなかった。償いとして、そなたの願いを3つ叶えよう。」
「マジか?」
なんと、おまけ特典に3つも願いを聞いてくれる。そこだけは、気が利いているな。
「それじゃ遠慮なく様願いを言っちゃいますね。」
一つ目は「絶対に幸せになる。」
二つ目は「絶対にいい女、オールマイティーに出来る、爆乳のスレンダー美女。」
美ショタには、ここ念押しでお願いした。
三つ目「絶対にお金に不自由しない。」
以上。
28歳で死んでしまった可愛そうな私。
その人生を途中で終わったからには、新たな人生は幸せに生きたい、それは絶対だ。
「承知した。」
美ショタは、あっさり受け入れた。
「その代わり、そなたの転生先は決まっている。それと、そなたの人生の記憶をそのままにな…」
「それでは、新たな人生を歩めよ。」
美ショタは、手に握っていた杖をかざした。杖の先に付いている太陽と月の飾りから淡い光があるれ出て視界は見えなくな。
有無を言わせず、美ショタは言うだけ言って、去っていった。
「たくっ、あの美ショタ、丸投げかい。」そう考えていると。
淡い光が薄れ視界が晴れてきたと同時に遠くから声がする。
「良かった、目を覚ましたわ。」女性の声だ。
「リヨン、気がついたんだね。良かった。」今度は男性だ。
よく見えないわ、視界がボヤけて。
私は何度か瞬きをした。
目の前に、金髪の男性とシルバーの髪の女性の姿が見えた。
よく見ると、二人の眼には涙が溢れていた。
「う~ん、誰。」私の第一声がそれだった。
「リヨン、パパだよ分かるかい?」
金髪男がパパ?
「リヨン、ママよ。」銀髪女がママ?
そう考えていたら、さぁーーーーーと頭にリヨンとしての記憶が流れ込んできた。