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問おう! 貴方ならこの状況、歓喜しますか? 絶望しますか?  作者: Teko
2章 王都までの旅路 〜残念美少女から普通の美少女になります〜
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15 属性と身体の影響

 

「えっと、つまりは属性を二つ持つと特性を沢山持てるから、他の人よりいいって事?」


「それだけじゃないですよ。魔法のバリエーションや組み合わせ、召喚魔の選択肢、魔石の使う用途だって増えますよ」


「へ、へえ〜……」


 ずずいっと興奮気味に語る。なんかセールスみたいな喋り方になってますが。リュッカって乗ってくると喋り方が変わるのかな?


「そりゃあ一つよりも二つ持ってる方がいいに決まってるよね。羨ましいなぁ」


「アイシアは火……だっけ? それだけじゃ嫌なの?」


「うーん……嫌って訳じゃないよ。だってみんな一つだし、リリアちゃんはどうなの? 二つ持ってる感想としては?」


 ズバリ訊かれたが、俺はこの世界に来てまだ三日しか経っていない。どうと言われても良し悪しが分からん。返答を困っているとリュッカがリリアの身体を見て語る。


「火と闇でしょ? 身体にも影響は出てるよねリリアちゃん」


「――えっ!」


「は?」


 俺とアイシアはその一言に素早く反応する。ただ、反応の違いはあれども。


「各属性ごとに性別によって身体の影響力というか成長力かな? 違うらしいんだけど出るんだって」


「それは聞いた事ないよ! リュッカっ! 何!? 影響って……」


 さすが年頃の娘。この手の話には反応が早い。


「――う、うん。確か、火属性持ちの女性は脂肪の燃焼率が高いとか……」


 女性の脂肪の燃焼率と聞くと真っ先に思いつくのは胸部だよな。リリアもアイシアもスタイルいいんだが、その情報正しいのか?


「そういえば確かに、私あんまり太らないかも。良かった。でも言われてみればリリアちゃんも――」


 アイシアよ、それは他の女の子には言っては――、


「――ひゃあっ!?」


 横っ腹の辺りを摘まれたが、贅肉が一切ない。


「どこ触ってるの!?」


「ゴメンゴメン。でもリリアちゃんもスタイルいいね」


「それはお互い様ですっ!」


 まさか俺があんなセリフを言う日が来るなんてなぁ。少し落ち込んでいると、さらに俺にとって嬉しいのか悲しいのか複雑な意見が飛んでくる。


「でも、リリアちゃんは闇も持ってるから、それに加えてフェロモンとかも強く出てるはずだよ」


「フェ、フェロモン?」


「うん。闇属性持ちの女性は色気とか強く出るらしいよ」


「なるほど、確かに――」


 リリアの身体を上から降りるように見る。


「な、何?」


 思わず胸を隠すように身体を捻って恥じらう。


「凄く男の子受けはしそうだよね……」


「うん、いいよね。二人は……」


「えっ!? 私も?」


「ハハ……」


 どこの世界でも女の子はやっぱりスタイルとか容姿とか気にするみたいだ。


 だが、そんな事よりさっきから女性の仕草が出来てる自分が怖い。咄嗟に行動が出ると身体の方が覚えている事をするみたい。


 何かありがた迷惑だな。

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