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問おう! 貴方ならこの状況、歓喜しますか? 絶望しますか?  作者: Teko
5章 王都ハーメルト 〜暴かれる正体と幻想祭に踊る道化〜
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35 パラディオ・デュオ本戦、開幕

 

「「「「「わああああーーっ!!」」」」」


 建国祭二日目。本日も晴天に恵まれた環境の中、ここハーメルトの闘技場は熱気に包まれている。


 若き才ある実力者達の戦いを観ようと、こぞって集まってきたのだ。


 そんな才能を観ようと思うのは、かの国のお偉いさん方も同じなようで、専用席、もとい上座からこちらを見下ろしている。


「貴方はあそこには行けなかったのですね」


「はは……まあ色々忙しかったからな」


 ファミアは肩肘をつき、呆れたように吐き捨てる。


「そう邪険にするものではないよ、ラージフェルシアの姫殿。確か……ハーメルト殿下の御学友には、勇者の末裔殿に黒炎の魔術師殿もいるとか」


 隣国の王が尋ねると、丁寧なお辞儀の後にその質問に答えた。


「ええ。とても素晴らしい友人で、頼もしくもあります。この本戦でもきっと素晴らしい活躍をしてくれることでしょう」


「ですが、正直それ以外は見所がなさそうですが……」


 ファミアは観客達もその二人以外を観に来ているわけではないという言い方。


 だらんと態勢を崩し、期待を持たない視線で会場にいる選手達を見る。


「わからんではないが、そう言うもんじゃない。皆、この日のために努力してきたのだ。期待しようではないか!」


「貴方のその暑苦しい青春……でしたっけ? 理解に苦しみますわ」


「相変わらずロマンのない女だ」


「あら、昨日は素晴らしい劇を隣同士で観ようという、素敵な女心を台無しにしようとしたエセ紳士さんのセリフじゃないわ」


 正に口では勝てないとはこのこと。


 そんなやり取りを見せつけられる他国の来賓者ならびに陛下は思わずだんまりを決め込む。


 勿論、側近である彼らもだが、ユーキルだけは慣れたものだと澄ました顔をしている。


「おい、野菜頭。なんとかなんないか? この空気」


 後ろで控えるウィルクがボソボソとハーディスに相談するも、


「無理です。というかお得意の口説き文句でなんとかなされては?」


「バッカ! お前。殿下の婚約者にそんなこと出来るか!?」


「貴方ならできるかと……」


「なんだ? お前の頭は湧いてるのか?」


「先程から(うるさ)いですわよ」


 こそこそ話って結構聞こえたりしますよね。


 ファミアは笑顔こそ見せてくれるが、内心はどんなことを孕んでいるのか、想像できない冷たい笑みを見せる。


 その背筋をなぞる恐怖に襲われるウィルクは青ざめた。


「も、申し訳ありません……」


「いいのよ。気にしないで……」


 おとがめが無い方が恐ろしく感じたのか、落ち込むようにシンと沈黙した。


「それにしても、あのお二人以外はやはりパッとしないわね」


 これはつまらなくなりそうと肩肘をついたまま、ため息を漏らす。


「他学年も含めても、あの二人が頭一つ出てはいるが、他の者達もここまで勝ち上がったからには、きっと素晴らしい戦いを観せてくれるに違いない!」


「……気持ちはわからないでもないけれど、我々は王族。毅然とした態度、立場というものが……」


「わかってはいるが、それでもこう……胸熱くするものがあるのだよ!」


 ワクワクした子供みたいな顔をするハイドラスに思わず呆れるが、


「まあ……こういうところがあるから、良いのだけれど……」


「? 何か言ったか?」


「あら? 何か聞こえまして?」


 ファミアは笑顔で誤魔化す。


 ところが聞こえていたのか、


「ふっ……」


 ハーディスが小さく笑うと、パチンっと扇子が強く音を立てて、睨み付ける。


「……」


「こほん」


 その様子を横で見ていたウィルクとユーキル。


「肝座ってるよなぁ、野菜頭よ」


「見習えばどうです? これからも長いお付き合いになるわけですし……」


「はは……善処します」


 そんなやり取りなど(つゆ)知らず、この闘技場の空気に呑まれる生徒がいる。


「だ、だだだ大丈夫でひょうか?」


「落ち着いてくれる? こっちまで緊張しちゃうから……」


「し、しいましぇん!!」


 俺自身もさすがにこの会場の空気に圧倒されているのに、隣がここまでガチガチの噛み噛みでは余裕も保てない。


 他の選手達もそれなりに緊張した様子を見せる。


「お二人とも、大丈夫ですか?」


「あ、アルビオ……は、平気そうだね」


 いつもの落ち着いた様子に見える。本当にあの事件以来変わったんだなぁなんて思っていたのだが、ルイスがアルビオの背中を指刺す。


 そっと覗き込むと、


「げっ!?」


 背中は汗びっしょり。よく見ると笑顔のまま硬直している。


「ちょっと! 二人ともしっかりして!!」


 男二人がこうでは不安で堪らない。


 すると、


「これは勇者殿、お久しぶりです」


 その様子を見兼ねたのか、リカルドが挨拶に来た。


 助け舟が来たとばかりにアルビオは嬉しそうに返答。


「久しぶりだね、リカルドさん!」


「随分、緊張されているようで……」


「そうなんです! 緊張、しますよね?」


「ええ。わたくしも緊張していますよ」


 アルビオに共感を与えて緊張を解きほぐす様子を見るに、リカルド自身に極度の緊張感は感じない。


 経験の差というものがもう出ているのだろう。貴族として、人の前に立つ度量の表れに見えた。


 その度量をさらに見せつける。


「オルヴェール嬢、ご機嫌よう」


「ご、ご機嫌よう」


「例の件はお忘れなく。必ず彼に勝利し、貴女に相応しい男だと証明してみせます」


 ほおーとルイスが目でわかるほどに感心を寄せる中、俺は内心どうしようとばかりに考えが巡る。


「えっと……はい」


 結論として、曖昧な返答で止まった。


 ちらっとシドニエを見て、宣戦布告を終えると離れていった。


「大丈夫? シドニエ」


「……は、はい。僕、頑張ります」


 ――会場の歓声が静かになっていく。


 すると、一人の女性と男性が宙を飛んだ。


「それではこれより、パラディオン・デュオを開催致します!! 司会進行は技術校二年、バルティナ・スナフキーと?」


「解説は同じく技術校二年、オルビー・デュッカが務めます」


 大会宣言とともに自己紹介をすると、会場は再び歓声に湧く。


 司会進行に解説がつくのは、なんとなくわからないではない。


 これだけ大きくやっているわけだし、でも……、


「でも何で技術校?」


 誰にでも出来そうな役回りだとは思うのだが、緊張が緩和してきたアルビオが解説。


「技術校の生徒は研究熱心だから、説得力が出るんだよ」


「そっか」


「確かに、私の件でも尋ねた時に色々言われました」


「あれ? 技術校に行ったの?」


「何も貴女達だけがアシスト制度を使っているわけじゃないんですよ」


「え? てことは……」


「ルイスさんの調整にちょっと……」


 マリエール兄妹がシドニエに魔法や武器の教えを説いていたようにやっていたようだ。


「そっか、いくら精霊の力で調整をしても、直接人が教えた方がいいもんね」


「そういうことです」


「おかげさまで貴女とやり合えたんですから……」


 むふっとドヤ顔をされたが、その鼻をへし折る。


「魔術戦では私の方が上手(うわて)だったけどね」


「ふふん、負けません」


 嫌味混じりに返したが、動じることもなく、ライバル意識を燃やしてくれたようだ。


 そういえばルイスはひどく緊張している様子もなかった。


 思えばルイスも俺と対となる光属性持ち。こういうライバルがいてくれると、こちらのモチベーションにもなるから、頼もしく感じた。


「それでは陛下より、お言葉を頂戴致します」


「このパラディオン・デュオは、人と人との繋がりを改めて確かめようという名目から始まったものである。時代は流れ、在り方も変わってはいくが、本質は変わらないものだと思っている。……我が国の才ある若者達よ! 存分にその力を発揮し、その力のみに流されることのない、強い絆を観せてくれ!」


 温厚な陛下からこんな激励がもらえるとは思わず、感心を持つ中、歓声に呑まれるように、奥の玉座へと引っ込んでいった。


 そしてルールの説明と、大会自体の流れを説明された。


 ルール自体は選抜戦と変わらないが、アシスト制度を採用している場合は、メンバーとして待機席にていることが許可される。


 一部客席からは姿は確認しづらいが、陛下達の場所からは見下ろして見える位置にある。


 その戦う技術をアドバイスした人間がわかるというものだ。そもそもアシストからすれば、そこにいること自体が目的とされる。


 そして大会の流れだが、異例の三学年から順に行われ、トリが一学年が務めることとなる。


「……いいのかな?」


 三年生からすれば、せっかくの大舞台のトリを一年生に取られるわけだ、面白くはないだろう。


「ま、まあ僕やリリアさんを最初に出してしまうと、お客さんが見ないと思ったんですかね?」


「そうじゃないです? 陛下のお側におられる方々もお目当てはそうでしょうから」


「はは……」


 幸い、三年生から妬むような視線を感じない。


 俺達は開会式が終わると、観客席にいるであろうアイシア達の元へ――。


「――おおっと! これは――」


 司会のバルティナが熱のこもった実況を繰り広げる中、


「ほえ〜、貴族校ってやっぱり強いね」


「ああっ!! リリアお姉ちゃん!」


「あー、はいはい」


 友人達に加え、マルキス家と居候のエルフ兄妹とも合流。ナルシアは早速抱きついてきた。


 しかし、テテュラの姿はない。


「フン、野蛮な人間らしい娯楽だ……」


「少しは人間嫌いも治った?」


「……ように見えますか?」


「見えません……」


 相変わらず無愛想な態度のシェイゾ。そのフードを被っていてもわかるほどの表情だが、妹のナディの表情もフードでもわかるほど明るい表情が出来ている。


「兄さん、さっきこの国の王様が言ってたでしょ? これは繋がりを確かめるものだって……」


「まあまあいいよ、ナディ。ついてきてるってことは、ある程度は認めてるってことでしょ?」


「――何を馬鹿なことを言っている! ナディをこんな危険な場所に一人行かせるのが不安なだけでだな……」


「はいはい」


 こちらでもツンデレ発揮ですよ。男のツンデレはやめて。


「これでもうちに居候している影響か、大分柔らかくはなったんですよ。いつも下の子達を見てくれますし……」


「そっか。預けっぱなしでどうかと思ったけど、上手くやれてるようで良かった」


 デュノンがわざわざ心配だろうと説明してくれた。本当に出来た弟である。


「……ところでパパとママは?」


「お二人から伝言を預かってます。『お父さんが暴走しそうだから、見張ってるからいけない』だそうです」


「そ、そう……」


 確かにガルヴァの性格を考えれば、パラディオン・デュオなんて見るだけでも卒倒ものだろう。


 リリアに傷一つでもついたら、発狂しそうだ。


「リリアパパ、心配性だもんね」


「そだね」


「それにしても貴族校は強いね」


 フェルサが(あご)乗せしながら、舞台を見下ろす。


 そこには、苦戦を強いる勇者校の生徒の姿があった。


「まあエルク曰く、そもそも土俵が違うからね」


「そうですわね。我々はある程度の英才教育を施されてますし、家によっては熱の入った教育もなされているでしょう」


「じゃあナッちゃんが強いのもそうなの?」


「……! え、ええ。そうですわ」


 ……もう慣れなよ。あの一悶着から大分言われてきただろうに。


 その貴族校の三年生は洗練されたような動きで、確実に勇者校の生徒を追い詰める。


「でもさすがに三年生だね。レベルが違うよ」


 予選での内容を観ていたこともあっての感想だったが、ナタルは呆れた物言いで反論。


「貴女とアルビオさんの戦闘を観たわたくし達からすれば、この試合の方がレベルが低いですわよ」


「はは……さいですか」


 ぐいぐいっと袖を引っ張られる。


「リリアお姉ちゃんも出るの?」


「んん? 出るよ〜。もうちょっと先だけどね」


「そういえば、対戦表はどうなってるの?」


 俺はポケットにしまった対戦表をリュッカに手渡した。


「公平に選別したっていうけど、嘘に聞こえてくるよ……」


「あ……」


 それを見た一同は、驚く。


 俺達のペアとリカルドのペアで当たるのは、なんと決勝戦となる。


「しかも僕達と当たるのが、リカルドさんなんですよ」


「ほほう。つまりはリリアちゃんのハートを射止める試練を与えられたのは、リカルド坊ちゃんだと……」


「みたいだね」


「……どこから湧いてきたんですか、先輩方」


 こんな話題だけには、鋭い嗅覚を持つユーカとタールニアナ。


 トーナメント方式なため、同じブロックでもない限りは、どちらかはアルビオ、ルイスペアとは当たっているわけで。


 こちらではなかったことに安心すべきだろうか。


「ねえ、シド。これであのリカルドって人が負けたらどうなるの?」


「え、えっと……エルクさんの話だと、試練だと思ってって言ってたから……」


「負けたら、私はシドニエとデート……かな?」


 おおっと女性陣は興奮を隠せない様子。


「あ、でも折角だし、優勝したらをつけよう。格好くらいつけたいでしょ?」


 俺のその発言に、女子一同から冷たい視線を浴びることに。


「それはダメ。必ずどちらかとはデートするの!」


「そうだそうだ。リリアちゃん、こんな機会でもないとしないだろうし……」


 先輩達の意見にフェルサ以外の友人は強く頷く。


「わ、わかりましたよ……」


 完全に蚊帳の外のマルキス家とエルフ兄妹。


「なんだか色々あるんですね」


「フン。人間の戯言など知らん」


 恋の話だろうなと聞いていたデュノンは、ちょっとした疑問をナディに投げかける。


「そういえば、エルフの恋愛ってどうなんです?」


「へ?」


 鳩が豆鉄砲を食ったような顔になるナディは、すぐに言葉の意味を理解すると、白い肌がゆでだこのように赤くなる。


「ふえ? いや、それは……その……」


「デュノン! ナディを困らせるな! そもそも俺達は恋愛感情は薄いのだ」


「そんな反応には見えないけど……」


 顔を真っ赤にして、恥ずかしがっているあたりの率直な感想。


「あのな、長命種であるエルフは子作りの習慣も稀なため、恋愛感も薄くなるのは必然だ。ただ人間の女と同様、恋愛欲求は女性の方が強い」


 ならこの反応はウブな反応と見るべきなのだろうか。中々可愛げがある。


「まあ寿命が長い種族ほど、その辺が希薄なのは確かですわ。獣人もそうでしょう?」


「そうだね。生存本能の方が強くでるかも……」


 フェルサのこれまでの反応を見ても、そこには納得がいく。


「人間は次々と子を成すが故に、反映も早い。長命種が劣るのは、そういうところだろう……」


「どういう意味ですか?」


「それは多分、人間は寿命が短いからこそ、全力で挑戦し続けられる。……けど、長い寿命のあるエルフとかは、途中で生きる気力を失うんじゃないかな?」


 短い寿命だからこそ、生きる気力を燃やし、後世に残そうと本能がそうさせる。性格にもばらつきが出るのはそういう理由だろう。


 逆も然り。長い寿命であれば、長い目で物事を見る。温和な性格になる分、生きる目的が無ければ文化の発展もない。


 寿命というのは、それだけ考え方を変える、大きな問題ということである。


 だが、子供達には理解が難しいようで、


「シェイゾ、長く生きられるなら、いっぱい何でもできるね」


「長く生きられるのはいいことじゃないの?」


 その子供達の発言に、寂しげな表情で答える。


「どうだろうな。幸せに生きるというのは、そう簡単なものじゃない。お前達にも父と母がいるだろうが、いなくなれば不幸にもなるだろう?」


「――兄さん!」


「ん?」


 子供達は不安な目線をシェイゾに送ると、フェノンとナルシアは泣きながら暴れだす。


「やだやだやだ!! そんなのやだあーっ!!」


「ううっ、やだぁ……」


「や、やめろ!? ものの例えだ!」


「例えだとしても、子供相手にいう例えじゃないよ」


 こういう風に話をするあたり、打ち解けてはいるようだが、まだ人間心、子供心はわからないようだ。


「大丈夫よ。お父さんもお母さんもずっと一緒だから」


「ホント?」


 リュッカが説得すると、ピタリと泣き止んだ。


 そんな空気を払拭しようと、ユニファーニは話を戻す。


「と、とにかくエルフは恋愛事情は疎く、リリアちゃんの恋は面倒くさいことになってるってことかな?」


 なんかひとまとめにされた。


「そうだね。とりあえず、勇者君!」


「は、はい? というか勇者じゃないですけど……」


「リカルド坊ちゃんと上手いこと劇的な展開、よろしく!」


「ええっ!?」


 何という無茶振り。アルビオは完全に巻き込まれただけである。


「ユーカ先輩は誰の味方ですか……」


「それは勿論、面白い方!」


 いい顔とグッジョブ頂きました、馬鹿野郎。完全に面白がっている。


 だが、ルイスもやる気なようで、


「リカルドさんには、そんな簡単にリリアさんを譲りませんよ〜! 頑張りましょう、アルビオさん!」


「ええっ!?」


 まるで俺に相応しい男を見定める親のよう。


 これでリカルドが勝てば、シドニエの立つ瀬がなくない?


「まあシドはシドで頑張りな」


「応援してるよ」


「は、はい」


 当事者のくせに完全に、空気になっていたシドニエは、どんよりと重い返事を返した。


 そんな会話をしていたせいか、闘技場で行われている大会には、あまり目が向かなかったこともあり、あっという間に、俺達の出番が来た――。


「――さあ、いよいよ来ました! これよりハーメルト学園区、一年生による決勝トーナメントを開始します!!」


 高らかな宣言とともに、今までにない歓声に湧く会場。


 そして、俺達が入場するとともに、熱気も増していく。


「それでは注目のトーナメント表はこちら!」


 魔石による投影によってトーナメント表が映し出される。


「今大会の注目カードは見事に両ブロックに分かれましたね」


「そうですね。タナカさんとオルヴェールさんが激突するのは、決勝戦となりそうですか」


 誰もがその決勝戦を待ち望んでいることだろう。


 だが、俺としては先程から優勝している貴族校も、どうしても侮れないものと感じている。


 リカルドはそうだが、もう一組の貴族校ペアも警戒すべきだろう。


「――それでは、決勝トーナメント一年生の部、第一試合を開始致します!!」

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