重大発表は突然に2
今回もBL、GLはでてきません。
人間驚くと頭が真っ白になるというのは本当らしい。
遅刻ギリギリなのも忘れ、愛奈は立ち止まった。
「なぁ、遅刻するぞ」
真梨は呼びかけてみたが、愛奈の目の焦点は合わず、どこか宙を見つめていた。しかし次の瞬間、愛奈の得意技「矢継ぎ早の質問」が始まった。
「なんでやったの!?てかどこで!?どういう経緯でそうなるの!?寝たって普通にお昼寝〜ってオチじゃないよね!?」
「当たり前だろ。ヤッたってことだよ。」
「なんでそんな平然としてるの!?てか処女だよね!?それでいいの!?か、感想は!?やっぱ痛い!?」
このまま放って置いては本当に遅刻してしまう。愛奈の質問攻めが終わらないことは長い付き合いで重々承知してたので、真梨はとりあえず落ち着かせることにした。
「あとで詳しくはなしてやるから、とりあえず体育館行って入学式受けるぞ。これで遅刻したらボクがあいつと寝た意味がなくなっちゃう、、、」
「え?」
愛奈はまだまだ聞き足りなそうな顔をしてたが、真梨は無視し体育館へ走った。
長々とした校長の話に少し飽きつつ、とりわけ話すようなこともなく入学式は終わった。
幸い愛奈と真梨は同じクラスだった。中学から合わせると、4年連続同じクラスだ。
「で?1からちゃんと説明してよね!」
愛奈は教室に着くやいなや真梨に詰め寄った。
「えー。教室で話すのかよ」
「どーせだれも聞いてないわよ」
真梨は仕方なさそうにため息をつき、話しはじめた。
「べつに大したことじゃないよ。ボクがいつもSNSの人と合ってるのは知ってるだろ?」
そう。真梨がSNSで知り合った人と会うことは今に始まったことではなかった。しばらく前から続けており、愛奈も最初は注意したが今は諦めている。真梨は1度言い始めると周りがなにを言ってもきかないのだ。
なんで先輩と寝たの!?
SNSの人と会うって真梨大丈夫!?
2人の行方が気になる方は次回も読んでくれると嬉しいです(*^^*)
お楽しみに〜