プロローグ:カンゴオリ・タツマ
とりあえず短く、コツコツと更新して行きます
女神:イシュタルは愕然とした。
目の前に居る青年のその暴言に対して
完全にパニックっていた。
イシュタルは女神である
何度も言うように女神である
何度でも言うが女神である
これを読む我々(筆者含む)がまず見たことのない、女神である
そんな女神に対して、開口一番言うことが
「芸がない」 である。
しかも呼吸するより前に、である。
イシュタルは見ていた
目の前の青年は、己が訳の解らない、見知らぬ世界に居ると
理解したその瞬間から呼吸を止めていた事を
そして青年が此方を振り返って、
即ち人間っぽい何かが酸素ボンベの類も付けずに
生きている事を確認してから
初めて口を開いたのだ。
あまりにおかしい反応である。
普通の人間は、見知らぬ空間に突然入り込んだとして
咄嗟に空気が有害かどうかなど考えないし
普通に考えて
初対面の女神に、女神に!女神様に!!
「芸が無い」 などと、絶対に言わない!!!
が、しかしまだまだ未熟な女神、イシュタルは
予想外過ぎる反応に対して
理解は出来ても、アタマが全然納得せず、完全にパンクしていた。
一方、
青年:神郡建馬は
何をしていたかと言うと
ポンコツ全開のイシュタルを尻目に
一緒にこの空間に来ていた
所持品の確認作業を黙々と行っていた.........