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夏生詩集

一つの花

作者: 夏生

学校近くの森林公園で

みんな輪になって座り

国語の時間


先生は物語を

一語一語丁寧に読んでいきます


〝お父さんは何も言わずに、汽車に乗って行ってしまいました

ゆみこの握っている、一つの花を見つめながら……。″


先生はふっと教科書から顔を上げると

私たちと私たちの周りに咲き誇ったコスモスを

愛おしそうに眺めました


濃紅色のコスモスが

空の青と太陽の光をうれしそうに受けながら

風に揺れていました


とてもきれいで心地の良い風景が

とてもかなしく見えました




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― 新着の感想 ―
[一言] 夏生さま 「一つの花」 教わりました。懐かしくも、悲しい気持ちに なります。 心に残るお話というのは、永遠に語り継がれて いくものなのだな・・・と思います。
2013/10/23 14:25 退会済み
管理
[一言] 読ませていただきました。 コスモスが風に揺れている様子が見えてきて、 最後の二行にすっーと溶けました。 優しくて切なくてとても好きです。 ありがとうございました。
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