補佐官の帰宅
東洋大帝国ー自宅
「ただいま」
そう言ってかえるもなんだか帰った気はしなかった。なにか心だけが置き去りにされ体だけが帰ったという感じだ。
「おかえりなさい旦那様」 「今支度を」 「お疲れですね、風呂の用意を」
「今日はどのような事がありましたか?」
給士たちの声が聞こえ、そのまま誘導された道理にする。そして寝間の布団に横たわった。明日はどん
あことがあるかわからないから寝ようと思う気持ちとそれに反比例して姫に返答をしようと思う気持ちが重なった。そう言えばセリシアは解雇していないが出てきていないな。多分寝込んでるか裏方にいったんだな。
「これで寝ても良い夢は見れなそうだな、う~ン何か考えるのもだるいわ」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
東洋大帝国ー宮廷ー行政総指揮室
「ただいま、西洋方面諸国連合との為替は安定!またパルーサ国は小麦高騰は昨日比の一・五倍です!」
「ただいま入った情報に寄りますと戦争まえの情勢不安定により我が国の金貨は若干安くなっております!それは昨日比で銅貨五枚ほど!」
各地より聞こえる声はうなりを上げ、我々の所に聞こえてくる。
「ふ~む、こう、なぜ金貨が安くなるのかのう?」
「それは買う人がいるからですよ」
「買う人?」
そう言ってこちらを大臣が伺う。ちなみに俺と大臣はいま報告書のチェック中だ。
「金貨はかってなんになる?」
「金貨は常に一定の価格ではないのです、これは信用によって価格が下落したり高騰します」
「?????何いっているのか全く分からん、まぁ色々便利になったからいいかそれより暑いなぁ」
「暑いですねぇ」
「なぜコンなにあついのかねぇ?」
「さぁ?あとで魔法使いに頼んで涼しくして貰いましょう」
「うむそうしよう」
「・・・・・」
「・・・・」
「・・・言いたいことがあるんじゃロウ」
そう言って手を止めてこちらを大臣は見る。その目は少し笑っていた。
「ばれました?」
「当たり前じゃそんなもん、さっきからつまらん話ばっかしよって」
「じつはですねぇ、あ、はんこすり切れちゃった、先ほど魔縁諸島から戦利品が届いたんですがね?」
「どんな?」
「それは情報なのですが」
「うむ」
「何でも聖統一国家が勇者をもってるのですが」
「うむ」
「われわれまぞくをしたがえてますやん?」
「ああ」
「それで、我々この国が魔界に成っちゃいました☆」
「ああ!?」
びっくりしたのかインクが踊り髭に付いている。
「なんでそんなことが?」
「んまぁ、それはですね?西ノ海の国は大体一つの宗教なんですよ、そしてそれを中心に各国連携をっとっている訳です」
「つまりその宗教の根源国がわれわれを魔界と言い上げたと?」
「そうなりますね?」
「それで王はなんと?」
「戦争だそうですよ」
「では・・・・・・・・」
「戦争スタート!っですかね?」