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姫と補佐官の革命生活  作者: さなぎ狼
始まりの話
7/36

補佐官の子供の頃

現在場所ー東洋帝國ー西の森

この場所は草木が生い茂り何とも言えない湿気で覆われ、またそれに反比例するように寒い。その中に

西洋風の一軒家がある。草木の屋根と煉瓦の壁で覆われている家だ。

そこから声が聞こえる。中には漢服を着た男とその子供がいた。


「これ、薬であそぶな!」


「うお!?くっそまじぃぃぃぃぃいぃ!」


「きさま!それが毒だったらどうする!?」


「知るかじじぃ!それよりなんで町に戻らず此所にいんだ!」


「マサムネ、それはお前を行かせられんからだ」


こいつはマサムネを育てた人間のようだ、老人だな。



「だからなんでなんだっつーの!」


「お前は、本を読んだことがあるか?」


「あるっつぅぅぅうかあたりまえだろうがぁぁぁああぁぁ!」


「じゃあなぜもう少し落ち着きがないんじゃ!ありえんわ!」


「あ、ありえんだと!?」


「ありえんよ!だから外に出したくねぇんじゃ」


「ぐぬぬ」


「ときにマサムネよ、魔族をいじめたそうじゃな」


「ん?魔族は敵だろうが?」


「うむ敵じゃ」


「なぜ敵を撃退するのがいけない?」


「相手は子供じゃ」


「そこら辺にいる魔族が増殖している証拠だぞ?なんでそんなにおちつけるんだ?」


「奴らとて、好きで戦っているわけではない、利害の一致、民族主義、それらによって傀儡とされ人間と争っているだけじゃ」


そう言うと、棚から本を一冊取り、ランプを付ける。


「これを見たことがあるか?」


そう言って、しわの深い手でページをめくり、なにやら人類と魔族が仲良くしている絵柄のぺージに止まった。具体的には魔族と人間が抱き合ってるアダルトシーンだが。


「これを見せて何をせよと・・・・・獣姦は趣味じゃねぇ」


少年マサムネは青ざめていった。


「これは歴史文献であった記録じゃ、昔はこれほどまでに親密だった、ところがなにものかがそれをぶんだんしたわけじゃな」


「は?昔ってあんたこれ東洋文字アル頃だから最近だろ?」


「ああ、これは遺跡から出土した文字を訳しただけ、推定四百位年前じゃ」


「じゃあ東洋帝國建設前か」


「うむ、西洋の聖統一国家建設して200年ぐらい、当時此所は少数の村が集合していて、とても戦争など・・・・・お陰で魔族は大陸中にイタ分けじゃ」


「ふむ」


「そんでもって、かれらとは親密だった」


「はい」


「親密すぎてもう子供作り過ぎちゃう!わっしょいわっしょいで作り過ぎちゃう!」


なぜか過去のじじぃはマサムネに見せる中で過去最高のテンションを見せる。


「なんで?」


「いやそんなに冷静にいわれてもつうか反応しろよ、それはなぜか分からんが同じ種族だからじゃないか?犬とて種類が違えば子を産まんわけではない」


「つまり近い血だった?」


「うむ、そう言うことになる、ごもっとも彼らには魔法があって我々にはなく、そこは自分たちつくったって言うから人間凄いよね、後当時の魔族は今よりもっと動物面だった」


「じゃあなぜ人間に近づく?」


「それは人間の夫、妻をもったからじゃろうな、勿論家畜としてではなくだトコノ文献から言える」


「ふ~ん、つまり人間に近い存在ね」


「そうじゃ、ではなぜ敵対したか、それは」


「それは?」






















「魔王の存在じゃなく、人間が家畜化しようとしたからじゃ」

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