補佐官とじじいの話
現在場所ー東洋大帝国ー宮廷ー行政総指揮施設。
「勇者?」
そう言うと首をかしげていう。
「ふがふが、勇者とはなんぞ?」
「・・・・ご老体、とりあえず座りましょう」
「うむ、良い心がけだな」
そう言って会議室の椅子に座る。
「しかしこの老体には石や木製の椅子は痛くてつらいのう、通商で西側の文化を取り入れんとも床に座
ったって良いじゃろうがなぁ」
「・・・・そうっすね」
「っふぅ、さて、勇者とは?」
「勇者は文字で書いたとおり勇者です、必衰の最強を誇る男ですよ、霊的能力を備える指導者?ですか
ね」
「そいつは一人だけなんじゃロウ?なぜそいつをおそれる?」
「問題はその圧倒的戦闘力にあります、以前勇者との戦争をした国の歴史書には魔族のいる魔緑諸島を
壊滅的に破壊した、とあります、知ってます?魔緑諸島は元々は列島だったそうです」
「ほぉ、それは凄い、じゃが余りにもできすぎていないか?その記録」
「これ百年前の記録です」
それを効いた大臣はその場で固まってしまった。
「さいきんじゃないかぁ!」
「めっちゃ最近です」
「やばいなそれ、なんでそのことが有名になっておらん?」
「それは魔族の減少が原因かも、もともと魔族は多種多様にいて世界中にいたのですが、多くの人間が殺し全面戦争をやり、また戦争をし、最後には我が国の発展の足かせとしてこき使われ、このざまですからねぇ」
「ふむ、きゃつらまだ生きてるだけでも有り難く思うべきじゃ」
「その後、彼らの魔法を研究して我々が使うことが出来て、今や魔法師団は14個あります」
そう言ってると長く話しているので文官が通り過ぎたと思いきた。
「あるなぁ、あ、茶を持ってきて」
「了解しました」
じじぃあとにしろ。
「んでじゃが、なぜ勇者が関係在るんじゃ?」
「それは劣族との大規模戦争の英雄だからです、彼は英雄である以上美化しないといけません、なぜならそれが国のプロパガンダになるからです」
「そうか、ずず~~~~ずず~~~~んでそいつがなぜ大暴れせん?だてそうじゃろずず~~~~~普通ずず~~~定期的ずず~~~~」
「のむか喋るかどっちかに」
「定期的に生まれるんじゃから、そうなら一人くらい力におぼれてそんなこと起こりそうなんじゃが」
「それは勇者はいつも優しいのです、いいえ素直で正直者でとてもそんな事はしません」
「といいつつ?」
「ようは少数意見を尊重しない多数幸福理論の塊ッス」
「ふん、そんなもんじゃろ」
「彼は生まれた国以外は関係なし命令道理に攻撃しますからね、もった国は何でもやり放題ですよ」
「んで、その時できた荒野を国がてにいれるか、世の中信じられんな」
「はい」
「さて、もうこんな時間かそろそろ終了しよう」
「はい」
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今日は報告やらなんならで疲れた、速く家に帰って寝よう。
「旦那様」
そう言ってこっちを呼ぶ女のこえがした。振り返ってみるといつぞやの地域奴隷の奴隷がいた。この目は間違いなくそうだ。また足などが傷だらけなのだがこの傷は走って出来たものじゃない。その証拠に服があちこち破けていた。
「君は確か、地域種族の、どうしたんだ?」
「はい、主人から外出許可の拷問を受け、今でたところです」
買われたのか、まぁ買われなかったラ豚のえさだけど。
「そうか、しっかしきみは本当にカエルだな」
「へ?」
「いやな、顔は人間、胸もある、鼻も丸みがありゃあ髪もある、二本足で歩くし、背筋も伸びている、でもいつ見ても、その口のこの舌」
「イひゃい、いしゃいれす」
舌を手で伸ばされ必死二抗議するように叩いた。
「うりうり」
「うにゃううにゃう」
「本当に長いなぁでもこの先っぽがとがるような形も人そっくりなのになぁ」
「ちょっとちがうだけなのになぁ」