補佐官と姫の会合2
「一緒に戦争をしないか?」
「誰かボードゲームを」
「ちがうちがう、真面目な話」
茶を濁すように逃げはできなかった。
「あとお前に教わった正座が足をしびれさせる、やめて良いか?」
「ずぅ~~、それは良いですけど冗談は他で」
「冗談ではない!」
ばんっと音が鳴り茶がこぼれる。
「きゃっ!大変!今すぐ噴きますので」
手を伸ばしそれを阻止する。
「へ?」
「・・・・ちょっと待ってろ」
居間で補佐官と姫のにらみ合いが始まった。当然このような際、阻止するか何かをするのだろうが。二人をとめる身分の物はいない。双方思惑を浮かばせただにらみ合っていた。
「姫様、これを貴方の父上に行って反逆罪にしたっていい、だがそれを回避したいなら今の発言は無かったようにした方が良いぞ、少なからず級官の家には護衛の兵士がいるからな現地で処刑もできる」
「それを言うなら今私は太刀を所持している、体が二つになるのが嫌じゃないならいいけど」
そう言うと輿に書けてある太刀に手をかける。
「一つ問う、何が目的だ?」
「国を滅ぼし、新たな政治体制の国を作る」
「そのようなことをして何になる?その為にいくら犠牲を払うつもりだ?革命の後の粛正はどうする?あんたが思っているほど革命は安い物ではない、綺麗な物ではない」
「そんなことわってる!だけどだれかがやんなきゃこの腐った国を最小限にしなきゃいけないんだよ!!!」
「そうか、昔のよしみで聞くがどうやってやるんだ?」
「・・・まずは募兵する」
「どうやって?宣伝は?まさか売春でもする気か?輸送に必要な馬車は馬は何処で買うんだ?そもそも
どこでそんなことやるんだ?その金は誰が払うんだ?まさか子の小遣い程度ではあるまい?」
「それは・・・・」
「これだけではない!どうやって戦争して勝てる?この国の連中は血眼になって探すぞ?もし戦いに敗れたら笑いの種ではすまされん!この国はそこまで巨大になったのだぞ?」
「うぅ・・・・・・」
「・・・・だから、そのようなことは考えずひとまず落ち着いて家に帰ってみてはいかがでしょうか」
自分のやってることに気がついたのか少し背繰り上がる声が聞こえる。
「たしかに・・・・お前の言うとおり私は考えてはいない・・・・・未熟であったかもしれない、でもだ」
「でも!だから!それでも!全く姫は素晴らしい考えをしておりますね!前王の様な冒険家だ!生き写しと言っても過言じゃない!」
「それくらいに、旦那様」
「給士がいったい何のようだ!」
途端に背中に焼き付く様な痛みが伝わった。
「ぴぎゃぁぁぁあああぁぐっふうは!」
急いで背中を触るが濡れていた。どうやら茶をかけられたようだ
「キッ貴様!主人に向かってそのっその対応はどう言うことだ!?」
すると胸ぐらをつかまれ今度はびんたを貰った。
「きっさま!」
そのまま食らうのもなんなので思いっきり顔面を殴った。
「っつ!」
「ふふ、はぁ、ムチはぁ、はぁ、はぁ、がそんなにくらいたいか?」
「いいえ、でも解雇していただいて結構です、さんざんなご無礼どうかお許し下さい」
「許すわけねぇっだろ!」
「貴方は臆病です!」
「は?」
「臆病だと言ったのです!」
「なにいってん」
「何を言うも言わないも臆病!そうでしょ?貴方はこの国の構造を理解しているにもかかわらずそれに
あやかっている臆病者!国も制御できずただ愚痴をこぼしているだけの臆病者です!」
「そうかい、臆病で結構だそれこそ本望」
「いいえ!それでは民のためには成りません!今此所で苦しんでいる民を貴方は知らないわけではない
でしょう!」
「あなたは言いました!民は国営施設で生活する豚だと、それをよだれを垂らして見ているのが我々だとそう言ったことがあります!何時もそう言って貴方は寝ます、ならかえれば良いではないですか!ここでそう言えば良いではないですか!」
「・・・・・・・・」
「マサムネ」
先ほどから静かになっていた姫が顔を向ける少し目が赤くなっていた。
「マサムネ・・・・・笑いたければ笑え失言したらそのまま聞いてろ、私はなぜ王専属の補佐官でいつも甘い汁をすすっているお前に頼んだかというとな、私は幼いと言っても17ぐらいだが私ぱーてぃーと呼ばれるところに行くったのだがよく父上が私を何処と縁組にするかを話しているんだ、その時は暇でしょうがない、よく男性からは『お誘い』がかかるんだがそれに誘われ行くと決まって最後は私が成敗するような結果にしか成らなかった。お誘いを断り何か別の話をしようというと、決まって彼らは自分の自慢国の自慢をはじめるんだ。
そんな中幕僚会議の後の宴会の際私より少し若い男がいた。何故か顎髭を執拗にさわる男だった。
そいつが私に話すことなど到底出来なかった。なぜならその男文官でとても身分の低かったからだ、私は特に理由はないが近づき話をしてみた。するとどうだそいつは経済の話ばかり他にいったのは農業、工業の可能性だ。」
「それを聞くのは初めてでな、体を触るわけでもないただただ国の未来を話す若い男は初めてだった。その時初めて思った。私は大人として・・・・今知識人として扱われていることを、その後彼は私が理解できていないと解り何処かに行ってしまったが、その後追い付くタメに同じ学業を宮廷で必死に理解しようとしたその子に追いつくために一緒によく勉強した、なんためにか何故か自分には分からないでも今なら分かる」
「お前を・・・国の未来を熱弁する人間を・・・私が獲得するためだ、だから迎えに来たんだ、結論はいつかきかせてくれてくれ」