補佐官と姫の会合
現在場所ー東洋大帝国ー補佐官の家
「申し訳ございません、少し立て込んでおりまして、今すぐ門を開けさせますので」
貴族の娘だけあって良く此所までこれる。しかも見る限りだと、ひもで結った髪にあの身長は古今無双といえわれる姫武将。
「おい!すぐあけるんだ!」
「きてやった!しさしぶりだな!ムラマネ!」
「そんなことをいってる場合ではありません!何故此所にこんな時間に?」
「こう見えても鹿狩りがとくいなんだぜ!しているうちに真夜中だ!お前もどうだ?」
そう言っておかれたのはしか一匹!
「結構です、すぐに王の兵士を送られるよう連絡しますのでそれで帰還してください」
あたりの奴隷達がざわつき始めた。無理もない此所にここまできらびやかな馬車は来ることはない。
ここに来るのは野菜を運ぶ輸送用馬車ぐらいだ。
「それにはおよばないぜ!むかえがくるよういってあるからな!」
「そうですか、とにかく中へ」
「へんなことすんなよ?」
・・・・しねぇよ。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「外も地味な色だが、中も地味だ」
「はは、宮廷のように金ぴかな物や大理石は置いておりませんからね」
「その上、狭いとは、この廊下など人一人ぐらいの幅しかねぇぞ?」
「まぁ、住めば都な物ですから」
「お初にお目にかかります」
「おぉ、ムラマサの飼ってる奴隷か、なんてんだ?」
「はい、セシリア・グレイタスです」
「なんだ地域種族か」
「はい」
そう言ってしっぽをさわってる。
「なんだか牛みたいな乳だな!」
「うへ!?」
「オッパイでかいっていってるんだよ!」
「え、あ、はい?」
突然の嵐の様な言葉に顔が赤くなっているやら、理解できないやら眉を上げ口がさっきから「あわわわ」と息が漏れている。
「そんぐらいにしておいてください」
「わかった、からかって悪いな」
「へ、はい」
するとセシリアが耳元で
「本当に姫様なのですか?」
「ああ、お墨付きのれっきとした姫様だ、この国で一番有力な権力者の子供だよ、昔宮廷で一緒によく学業を共にした物だ」
「そうですが、ですが失礼ながら」
そう言って再び視線を姫に戻す。
「これ刀だろ?なんで居間に刀なんておいているんだ?物騒だな~」
そう言いながら、ぶんぶんはらっている。
「おしとやかではありませんね」
「だろう~」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「こちら東洋列島から届いた「タナダ」で作られたお茶です」
そう言って注がれるときのこの臭いはおそらく茶の中でも一番芳醇だろう。
「ん、なんか変なアジだな」
「なれますよ、それより重要なのはこの「棚田」という場所です。急斜面を最大限に活用できる作り
でとても勉強になりました。」
「・・・・お前は昔っから勉強家だな~それで何時も武芸を怠って怒られてたのにまだ懲りないなん
てな~」
「あの時は何時も何処かに隠れては読みあさった物です」
「私の父上はそう言うのは良いことだと言って何時も助けたしな」
「前王ですか」
「・・・・・・・・・・・・・」
「ああすいませんこれは言わない約束でしたね」
すごい重い空気が漂う、この部屋全体がそんな空気に感染されてしまいそうだ。
「まぁ、今の父上も嫌いではないが、なんというか必要とされてないように思えてな」
「なぁムラマサ」
茶をおきはなしはじめた。
「はい?」
「今の国をどう思う?私は・・・・私の子にはすんで欲しくはない、だってそうだろう?犯罪は謳歌し独裁に麻痺する政府、そして国民はその鬱憤を奴隷に当てつける、いいはずがない」
そう言って姫はグラシアに目を向けた。戦士のような鋭い目と綺麗に整えられているまつげからは想像も出来ない感情が在るようだ。
「奴隷は今や貴重な労働資源ではあるがそれに対する奨励はない、人権もない、まぁ人間でもないが・・・・底にいる家畜か何かと誤解され何故惨めな身分にさせられる理由はなんだと言われれば「負
けたから」」
「・・・・・・・・・・・」
「そんなことを言われ理解できたら苦労しない、だがそれがこのよでは通ってる、このままではいつからか何処かにきれつがおうじあっとゆうまに滅びるだろうそれは誰のせいでもなくだ」
「・・・・・・・・・・・・・・」
「マサムネ」
「はい」
「私と一緒に戦争をしないか?」
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