補佐官の話
現在場所ー東洋大帝国ー宮廷ー王の間
「皆の物!今期の収穫はどうなっておる?」
玉座に座った。男が言う。その男は髭を蓄えたとても野性的な顔をしていた。
「は!ただ今!」
そう言って今度はその玉座からしかれたレッドカーペットに対し垂直に並んだ人達の中から一人、男が出てきてカーペットに座り込むとそこから巻物を読み上げる。何枚ものきらびやかな服を羽織り、また金の装飾をしている。
「今期は麦、コメ、海産物がとても良く採れております、現在輸送の現金が値上げしておりますので、まだまだ収穫があるでしょう」
そういって一礼し下がった。
そうすると玉座の男は満足したように笑った。
「他は?第三補佐官!」
おっと、呼ばれたようだ。
「はは、ただ今!」
「現在の政策を確認したい!」
「はは!今期は税を金額化さらには奴隷の増加に成功できましたので労働力にも幾らか期待が出来ると思います!また各地国営農業、鉱山、署家、商所、からも、税率を上げるよう言っておきました」
そう言うとさらに笑いが止まらなくなったのであろう、よっけいに笑い出した。
「ふふ!うまくいくものだ戦争は!これで奴ら劣人への期待もできるというものよ、第一補佐官軍事関係はどうなっておる?」
すると俺は下がる訳か、
「はは!ただ今!この国は現在陸戦部隊三十四万人海軍三十八万人、方面軍も編成完了しました。これにより国境などでの国外逃走を防ぐことが出来ます。」
すると手で払う仕草をし、第一補佐官を下がらせた。
「皆聞け!現在我が国はとても栄えておる!それは文明の反映を意味する。これに恥じぬ働きをせよ!」
『ははーー』
そう言って今日は作業が終わった。皆今日は宴があるらしく、そこで幅を聞かそうと、一目散に玉座の間からいってしまった。残ったのは第一補佐官と自分だけだ。
「第一補佐官殿」
「なんだ第三補佐官?」
「この後色街にでもいきませんか?なかなか塞下に行くのはないですからねぇ」
そう言うと、第一補佐官は青少年ながら士官出来たエリートッでしかも容姿もよいのだ。だから行くかと思ったのだが。
「そうか、ならいってみろ、現実をお前も知ってるんだろう?まぁそのお陰で俺たちはうまい飯くってんだけどな」
そう言ってどこかにいった。
現実、それは確かにあった。この国は現在とてつもない軍の侵略行為によって各地での支配が進んでいる。だがそれのために多くの若者を動員し、莫大な資金を挑発し、それを補うように略奪、
しかも、それによる反感、また、労働不足を補うがため、国は支配族国に対し資金が払えんのなら奴隷をだせ、と言ってどんどん徴収している。それによって労働不足は改善されたが、食料などの税率高騰、民営の買収などをし、独裁体制を強めている。
「国は飢えるか、民も分かってないんだろうな」
東洋大帝国ー繁華街
繁華街はランプの光に揺れて、売女にあふれていた。
どうやら繁盛しているらしく笑い声が絶えない。
「そこの女」
一人の女に話しかけてみた。
「はい?なんでございましょう級官様?」
「この国を見てどう思う?」
「はい、今とても栄えておるのではないでしょうか?現に劣人も増えておりますし、物も豊かです」
違う、お前達は勘違いをしている。勝てば豊かと思っても生活は苦しく変わらないのに、肥えてるのは国の上層部だけなんだぞ?
「そうか、ではここで」
「はい」
その女はしゃらんと音を立て歩いた、それは鎖がこすれる音であり、それは劣人、ようは支配族国の人間だ、彼らの中には少数魔族、地域魔族などが人間と混在しており、進む。彼らは国に売られ、明日も分からずもがいている。
「待って、お買い上げ下さい!」
そう言って裾を引っ張る魔族がいた。汚れた麻の服を着て全身緑伸すんだ色をした地域種族だった。
それを見た、先ほどの女、奴隷商人がやってきた、手にはナイフを持って。
「この!糞が!てめぇが、そんなことやってっと、品が、さがんだろ!?下等生物が!」
そう言って地域魔族をその場で肌を切り始めた。その間、声を殺して耐えていた。
「ふっ!」
「んっ!」
そのときふと目があった。とても生命力のある目がこちらを見ていた。だがそれはどちらが下等生物かを一目させた。
だが買う気にはなれず、その場から離れた。
そのまま行き着けの娼館に行き。落ち着いた。
「よくのみますね~」
横で娼婦が笑う。
「凄い金の装飾だね、重くないの?」
「まぁそうですねーでも略奪品は安いノが入ってくるからトントンですかね?」
そう、この国は略奪品をたまに国民に売るのだ。だから反感も少ない。
「それよりー聞かせてくださいよーあなたのー今日の武勇伝ー」
「おおし!良いぞ!とりあえず今日はせいじたいせいいについてからだ!!!!おい、桜酒もう一本!」
「きゃー!四年分の賃金分のお金のお酒有り難う~」
そう言われ接吻された。とても心地が良いだがとても哀しいが夜はまだまだ続くこれでいいのか?これでいいのだ。
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