雑文エッセイ「『朝起きたら○○になっていた』というシチュエーションのテンプレート例」
さて、このシチュ設定で抑えておきたいところは『○○になっていた』である。
つまり朝、目覚めたら通常とは違う状況になったという事だ。そしてその変化は『夜』寝ている間に起こる。
なので当初本人はその因果関係を飲み込めないはずである。
仮に飲み込めたらそいつは勇者だ。なのでさっさと異世界へ跳んで魔王を倒すべきである。←昔の素人ハイファン作品ではこうゆう状況変化をすんなり受け入れる素敵な主人公が結構いました。でも大抵エタりました・・。
で、ここからが分岐点で、その状況を受け入れるか否かで方向性が変わります。
シリアス系主人公はまず受け入れません。でもコメディ系は何故か喜びます。
で、受け入れるにしても拒絶するにしても、どのような変化があったかによって度合いが変わります。
思春期真っ只中の男の子が可愛い女の子になっていたらきっと大きな鏡を探した後、部屋から出てきません。部屋で何をやっているかは・・、ちっょと言えないな。
因みにここの宇宙ジャンル作品には宇宙船のメインコンピュータになっていたという設定作品があったはずだけど、このように変化は別に生物でなくても構わないのが物語の寛容さだ。
因みに虫になっていたという設定は大昔に既に発表されているのでどのように捻ったとしても二番煎じになる事は伝えておこう。
と言う事で、このシチュ設定ではどのような変化が起こり、その変化にどう対応、または順応してゆくかが物語の流れであり読ませどころになるはずだ。
ただ、これだけでは単なる空想記録日記でしかないので物語としては読後のインパクトが薄い。なので変化に対するオチを考えなくてはならない。
で、この手のオチで一番手垢がついているのが『夢オチ』だ。これはこの手の物語では万能ともいえる終わらせ方なのだが、それ故に読者からは何故か嫌われている。
もうっ、みんなワガママなんだからっ!夢オチいいじゃないっ!どんなに悲惨な展開になっても主人公を起こせば問題解決だぁ~っ!
そう、本来転移系の物語は『行って戻る』のが定石であり、身体変化系は元の体を取り戻すのが定石なので『夢オチ』は最高に楽な終わらせ方なのだ。
でもまぁ、ここの投稿作品ってネバーエンディング系が多いから行きっ放しが普通なんだけどね。
でも連載と違って短編は少なくとも区切りはつけねばならない。なので身体変化はプラスの方向設定にして、その事を持って活躍させちゃう系が楽かも知れない。
そしてお子ちゃまたちが大好きなのは多分『ゲーム』だろうから、ここは『朝起きたら無料ネットゲームの差配者になっていた』というシチュにして、物語中で子供たちに存分にゲームをプレイしてもらおうっ!
はい、なんかこの手のジャンルがここにはあるらしいです。『リプレイ』って言うらしいんですけどね。
そうか、ゲームは既に先人がいたか・・。なら次はやっぱり立身出世系かなぁ。当然楽してとんとん拍子がお決まりです。
で、これは結構多きな組織を舞台とした物語では定番だったりします。ほら、『平社員 島うんたら』とか『太閤記』とか『スティーブ・ジョブス物語』とか色々あるのよ。
そしてこれらは階級のある組織だと更に表現しやすい。なので軍隊なんて最高の舞台だよね。なんせ手柄を立てれば昇進するんだから。
と思ったら、ちょっと前までの冒険者モノもランク上昇モノだったよ・・。
で、変身モノだと人間を超えた存在になるのが定番かな。ただ、作者の精神年齢によって形容する『形』は様々だ。
はい、別に神様とかじゃなくてもいいのよ。そもそもお子ちゃまたちって神様を信じていないからね。
では何を信奉しているかと言えば『チカラ』である。そう、パワーこそがお子ちゃまたちの憧れ。なので『最強』な存在こそが彼らが望むものなのである。つまり『勇者』だ。
と言う事で、読者対象をお子ちゃまたちにするならば、『朝起きたら○○になっていた』というシチュエーションの定番は『勇者』で決まりであるっ!
まっ、薄汚れた大人たちは『権力者』か『お金持ち』を望むだろうけど、それらは、まぁ書きたければ書けば?ってところである。
あーっ、でも年齢に関係なく男の子たちにウケるのは、やっぱり『女の子』になっちゃったっ!かなぁ。
むーっ、解り易過ぎて逆に笑えないな・・。
因みに女の子たちの場合は『お嫁さん』である。朝起きたらお嫁さんになっていた・・。
ははは、お持ち帰りされちゃったのかなぁ。但し相手はお金持ちのイケメン限定だぁっ!
-お後がよろしいようで。-