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2023年12月26日放送 フラワーラジオ ポストメリディアン火曜日 八巻和行の七転び八巻 妄想【愛の劇場】#116 旅行


 サクソフォン奏者八巻和行(やまきかずゆき)さんのラジオ番組

 こうのすFM フラワーラジオ

 フラワーラジオ ポストメリディアン火曜日(午後4時~午後6時)

   八巻和行の七転び八巻

 

 というラジオ番組の投稿コーナー

  妄想【愛の劇場】

 毎週パーソナリティ八巻さんから出題される【作品のテーマ】を小説風に書いた作品を投稿するコーナー。


 小説の書き方を知らないシロウトが投稿コーナーに参加。

 そのコーナーに投稿した作品をこちらに投稿しています。


 妄想【愛の劇場】のコーナーで、絶賛!妄想仲間を募集中!! 

 こんな感じで大丈夫なので、コーナー投稿に興味がある人がいてくれると嬉しいです! 

 《番組への参加方法》

 ①フラワーラジオが聴けるように、ListenRadioリスラジのアプリをダウンロード

 フラワーラジオを選局して、お気に入り登録

 ②パーソナリティ八巻さんのX(旧Twitter)をフォロー

 ③毎週日曜日の夜に、八巻さんのX(旧Twitter)から【作品のテーマ】が発表

 ④八巻さんのX(旧Twitter)のダイレクトメールから投稿

 ※番組放送当日の火曜日午後6時頃までに投稿できれば、コーナーの時間に間に合います。

 ※何故か八巻さんが初見で読むルールのようなので、漢字には「ふりがな」をふって下さい。



 サイト投稿回数 第67回目の今回は………

 2023年12月26日放送。

 妄想【愛の劇場】#116 タイトル



 溜まった書類を片付け終えて、コーヒーを飲みながら何気(なにげ)ない会話を同僚達としていた。

 のんびりとした平穏な時間。いつまでも続いたらいいのに。

 そんな時に限って、平穏を切り裂く様に入電(にゅうでん)が入る。


 強盗事件が起きた。

 現着(げんちゃく)すると、若い女性が被害に()ったという。

 初動捜査(しょどうそうさ)の状況を確認し、聞き込みに走り回る。

 様々な情報を精査(せいさ)している内に、何故か強盗事件の容疑者として浮上した四十代後半の男の遺体が発見された。

 男の事件を捜査していると、強盗事件の被害に()った若い女性がこの男と同郷(どうきょう)である事が分かった。

 ふたりには接点があるのだろうか?

 事件の背景には、彼らの故郷(ふるさと)が関係しているのかもしれない。

 私は同僚と共にその土地へと(おもむ)いた。


 山に囲まれた盆地。桃の生産が有名だという。

 観光地でも有名なその場所には、観光客がいたる所でごった返していた。

 男が以前仕事をしていたという旅館へ足を運ぶ。

 壮年(そうねん)の女性が対応してくれた。この旅館の女将(おかみ)だという。

 その後ろで番頭(ばんとう)だという初老の男が私達と女将(おかみ)のやり取りを静かに見ていた。

 話を聞くと、男はいたって真面目(まじめ)であまり印象に残らない人間だったようだ。

 ただ、番頭(ばんとう)がボソリとこぼした雲隠(くもがく)れするような辞め方が気になる。

 次いで、若い女性の事も聞いてみた。ふたりの態度が一変した。番頭(ばんとう)が私達を追い払う様に面会を切り上げた。

 男と若い女性、そして女将(おかみ)番頭(ばんとう)にはどんな関係があるのだろうか。

 四人の接点を探るために、私は同僚と観光地を中心に聞き込みを始めた。




 ある日、親愛なる親友と共に飛行機に乗って避暑地(ひしょち)へと向かった。

 隣では窓の外を(なぞ)()み子供の様に親友がはしゃぐ。

 高所恐怖症の私からすれば、親友の楽しそうな姿が全く理解できない。

 目的の避暑地(ひしょち)に着いて両足を地面に着いた私は、先ほどの飛行機に乗っていた時とは打って変わって生きている事を実感する。

 親友は私の心境を楽しんでいるのか、私の顔色の変化を無邪気に笑っていた。


 ホテルでシャワーを浴びて心を落ち着けた私に、親友はワインを差し出す。一口含んでノドの乾きを(うるお)した。

 私を待っている間に、ホテルの宴会場で催されていたパーティで出会ったというマドモアゼルを親友から紹介された。

 親友のそのバイタリティにはいつも感服(かんぷく)する。

 宴会場で繰り広げられるゆったりとした平和な時間。

 そんな時、メイドが大きな悲鳴を上げた。

 3人で顔を見合わせる。

 私は親友と共にメイドの声がする方へと急いだ。

 部屋を覗くと、男が泡を吹いて倒れていた。

 そばでメイドが男の名前を呼ぶ。このホテルのオーナーだった。

 これは自殺ではない。

 そして、犯人はまだこのホテルの中にいる。

 私は直感した。同時に灰色の脳細胞が色付き始めるのを感じた。




 今年も一年、様々な人物になりきり様々な時代へ土地へと旅をした。

 さて、次はどんな人物になりきろうか。

 しゃべる猫と同居をしようか。

 巨大生物と対峙(たいじ)しようか。

 いや、身分違いの大恋愛も悪くはない。

 人情噺(にんじょうばなし)(ふけ)るのも、また一興(いっきょう)だろう。

 素晴らしい世界を旅する事ができる様々な本との出会いが、これからも楽しみだ。



 ありがとうございました。

 次回もラジオ番組の投稿コーナー

 妄想【愛の劇場】へ投稿した作品の投稿になります。


 妄想【愛の劇場】#122「ベランダ」

 ※2024年 1月 2日 #117 上野

     1月 9日 #118 呑み

     1月16日 #119 耳たぶ

     1月23日 #120 ブランド

     1月30日 #121 土鍋

  1月放送回は、全て不参加です。

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