11話 魔法具
さらに2日後。ユイの家に向かう。扉を開けると床にユイが倒れ伏していた。そっと揺すってユイを起こす。しばらくして
「…ふぇ…?」
気の抜けた返事が返ってきた。
「おはよう、ユイ」
段々頭がはっきりしてきたのか、喋り方がしっかりしてくる。
「ひどい…真夜中…起こさないで…」
「何が真夜中、よ」
外は太陽が燦々と輝いている。まぁある意味恒例行事みたいなもんだし、部屋には窓もないから仕方ないとも言える。
「それで?いつから寝てたの?」
「えっと…ゴーレム直して…魔法具作って…寝たのが…多分7時間くらいかな?」
「ってことは…まぁ2徹無いくらいか。今回は早かったね」
「あ…そうだ…魔法具…」
そう言ってユイはごちゃごちゃした机の上から幾何学的な模様の付いたペンダントを取り出した。透き通った水色でとてもきれいだ。
「これ…テレスの…魔法具…」
「きれい…どうやって使うの?」
「魔法…使うときに…このペンダントにも同時に魔力を込めてみて」
だんだん早口になってきた。
「そしたらどうなるの?」
「このペンダントに使われてる核の、これはヒスイに風の魔術式を刻みこんでそれをカラスの羽根から抽出した魔力で増幅させてるものなんだけど、魔力を込めて魔法を使うと魔力がこのペンダントにコーティングされてる魔導金属で反射して中心の核で増幅されてさらそれだけじゃなくて魔術式によってディレイがかかって…」
もう止まらない。いつも黙ってるとは思えない。
「わかったわかった!一旦ストップ!」
ほっとくと1時間は喋り続けそうだったので静止をかける。
「あ…」
自分がめちゃくちゃ喋ってたことに気づいたのか顔がみるみるうちに紅くなる。元が色白なのでわかりやすい。
「えーっと、それで、魔法を使うときにこのペンダントに魔力を込めればいいんだよね?」
「…うん…」
恥ずかしさからか、いつもより無口になっている。
「じゃあ早速試しに行こうか!」
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