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冒険者ギルドの依頼人  作者: いかや☆きいろ
一章 冒険者たち
32/46

マリモ:対峙1

 ストックは十話程度なので不安です。

 一通り準備が終わったのでモフられし者メンバーと再び合流する。


 ゆずちゃんとフェイトちゃんは町巡りしてくるらしい。町に入ったところで別れた。


 ギルドに帰るとまずはモフられし者と合流。デーモンは北の森に痕跡を残しているらしい。いわゆる瘴気だね。かなりしつこい汚れらしい。


 ガウルさんたちにはそちらに調査に向かってもらう。専属だから月々のお給金は出してるけどさらに依頼料ももちろん出す。これが専属の旨味だね。


 シータさんが入れ違いで神樹の森に出たとのことなので、私はシータさんを迎えに行くこととなった。すぐに見つかったけど。


 なんかレンジくんという転生したらしい男性と一緒だった。またか、女神様の誘われ人多いよね。女神様がこの世界をゲーム的な世界にしてるのも楽しんでほしいからかもしれない。まあ人生なんてどんなにいい世界でも多少は辛いものだけど。


 元の世界の方が娯楽たくさんあるし安穏として暮らせたなぁ、とは思うが私のように病気だとかえって長く苦しむことにもなる。尊厳死が良いとも思わないけど。治療法は日々進歩してるんだから、いつか治るかもと期待している家族もいるはずだ。私の家族もそう思ってくれていた。


 レンジ君は上半身裸の裸足で、殺虫剤を構えている…………変態だ!


「シータさん、変態だよ。危ないよ」


「ん? ガウルとかほぼ裸じゃないか」


「あれは毛皮がある……え、そういう認識?」


 ひょっとして裸の男に抱きついてる変態に見えてるのかな……。


 もふるけど。


「とりあえず上着はTシャツ、靴はサンダルでいい?」


「え、服もらえるんスか? それならなんでも有り難いっス。足めちゃくちゃ(いて)えし」


 仕方ないので一式作ってあげた。もしや私と同じでこの世界に来てすぐは全裸だったんだろうか……。全裸に殺虫剤。変態だ!


「じゃあワイバーンで帰りますか?」


「おお、ドラゴン見たいス!」


「お婆ちゃんにテレポート教わった」


「凄い。さすがは先生です」


「さす先?」


 レンジくん、さす先ってなに?


 まあテレポートだ。ゆずちゃんたちもこれで一瞬で連れて帰った。実は魔力の枝で全員を球形のドームでくるむとその中は私の体内という認識になるので、全員で根っこの中を移動するテレポートが使えるのだ。名付けて根界テレポート。


「便利ですね」


「時間はかかるけどね。一分もはかからない」


 早速三人でテレポートすることにした。(まゆ)のようにゆっくりと枝を巻いていく。ちなみに私の中なので二酸化炭素を吸収して酸素を放てる。住めるぞ。ドーナツあるし水も枝から出せたりする。私の根は地下水脈にも繋がってるから乾かない。灯りも魔力の光で作れる。私便利!


「それはそれとして、テレポート」


「むっ」


「なんか光が変な感じに曲がりましたね、一瞬」


「光速で移動した」


「えすえふぅ!!」


「えすえふ?」


 シータさんは現地人だからSFは分からないようだ。まあその辺りはおいおい説明するとして、フォレスターである。そんなに遠くないので本当に一瞬、〇,1秒もかからない。まあこの枝ハウス作るのが大変だけど。枝ハウスを魔力に戻して一息に解除する。


「ようこそ、フォレスターへ」


「ひょおおおおうっ!!」


「……世界樹の技がさらに高まってますね」


「お婆ちゃん直伝だからね」


 もちろんお婆ちゃんのレッスンは毎日ある。世界樹は世界中に根を張っているのだ。いろいろ教わったので戦えるレベルになってきたと思う。


 三人でまずはギルドへ向かう。依頼とか調整しないとね。森でさ迷っているうちに作ったアイテムで資金を十分に増やすつもりだ。


 まずはモモノさんのところへ行こうと思ったのだがレンジくんが掲示板に向かったので着いていく。依頼掲示板を見るのは私も初めてだったかも?


「ファンタジーっスなぁ!」


「ファンタジーだよ」


「ファンタジー?」


 依頼掲示板には私が出した採取依頼とボーナスに追加したお金が書いてある。既存の依頼で凍結しているものに内容によるが追加でお金を出した。


 依頼の内容は採取、探索、討伐、調達、護衛、町の中での雑務等がある。


 そのうちのひとつに北の森調査依頼があった。……フォレスター伯爵からの依頼となっている。


 ……これ、やっぱりギルドはなにかつかんでるんじゃないの? シカリクさんの対応も怪しかったし。シータさんにデーモン退治を依頼しようとしたのはある程度つかんでるからのような気がする。


 とりあえず私は私で調査するかな。自分の技術を調べる意味でも、動いてみよう。


 まずはスラムへ。お婆ちゃんのソロムルさん、ムル少年、ティティちゃんに会いに行って現状確認をしておこう。薬草採取に出かけてるかも知れないけど。


 スラムの状態はかなり悪くなっている。……うーん、ドーナツばらまいておこうかな。


 ちなみにスキルで出したドーナツは簡単に魔力に還元できるのでばらまいても無駄にはならない。食べても大丈夫だけど。ひょっとしたら飢えた人が勝手に食べるかも。


 うん、病気が進行してる人がわりといるな。……しかし対価は出せなそうだし……。せめて神殿の治療所に行ってみるかな。ソロムルさんたちは案の定留守だったのでギルドに紹介状をもらいに帰ろう。






 緩めの展開が続くので「このお話がすきやー!!」って人がいなさそうで不安です。

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― 新着の感想 ―
[良い点] 緩めの展開好きです^^ ちょっとずつ前進していくの、好物ですよー。 たまにガッといくのも好きですが! ドーナツすごいよドーナツ。 しかし半裸に殺虫剤は……うん、切ないですね……(/_;)…
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