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人生で初めて人気者になりました

 翌日、シズさんが車で迎えに来てくれた。


 今日から王都で生活するためだ。


 王都には仙人専用の屋敷があるらしい。


 俺が【異世界】で二週間すごした家は、なだらかな山々が連なる小高い山の頂上にある。周りには民家もなく、寂しい場所だった。


 そんな家とも今日でお別れだ、と思うと少し感情的になる――


 王都までの距離は、車で小一時間ほどしか離れていない。


 シズさんが運転して、俺は助手席だ。


 車中では、王都の美味しい食べ物の話をしていたら、あっという間に王都についた。


 実は家を出た時から、正体不明の視線を感じている。魔術か何かだろうか?今のところ無害だから放っておくが、魔術の対処法を勉強しないとな。


 初めて王都を見た印象は、日本の地方都市のような田舎でもないが都会でもない、こじんまりとした都市、という感じだ。


 基本的に建築物は石造りのため白い。意外だったのが、石造りの高層ビルも建っている。


 道路は舗装されてないが、悪路ではなく、ちゃんと整備してある。


 王都の入口にさしかかると、結構な広さの道路の両脇に、多数の民衆が並んでいる。

皆、必死で俺が乗っている車に手を振っている。


 「手を振り返してあげてください」


 シズさんが言うので車の中から民衆に手を振ると、さらに民衆が盛り上がった。


 貴族になったような気まずさを感じた。


 民衆の歓迎は俺が住む屋敷まで続いた――


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