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ちょっと話をさせてくれ

 「この家です」


 案内役の狼男が立ち止まった。


 獣王国では一般的な、木造平屋の家である。


 「自分はこれで」


 狼男は一礼して去っていった。


 俺の役目は【閃光の勇者】の嫁を拉致って、俺達のアジトの宿屋へ連れて行く事だ。


 今回の作戦は簡単すぎるため、俺が一人で全て行う。


 念のため、家の周りを一周する。ログハウスのような簡素な造りの家だ。窓から白熱灯のような温かい光が漏れている。


 注意深く観察したが、物陰に刺客が潜んでいる様子はない。


 玄関の前に立ち、しっかりと取っ手を握る。そして、思い切り引っ張ると玄関のドアが外れた。


 中に入ると、大人の色気溢れる猫系獣人がいた。


 潤んだ瞳と、豊満だが少しだらしない体が男を欲情させる。


 「ちょっと話を⋯⋯ ⋯⋯ 」


 「ガアァァァァ――――!!」


 【閃光の勇者】の嫁は肉食系獣人だけあって、好戦的である。怯える事無く戦闘態勢をとっている。


 ただ獣人といっても、【閃光の勇者】の嫁は猫耳がついているだけで、見た目は人間とほぼ変わらない。怖さゼロである。


 「ちょっと話をさせてくれ」


 問答無用で【閃光の勇者】の嫁は爪を立てて襲ってきた。

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