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頑張って俺を捕まえてみろ

 「勇者のクソ野郎がァ! 消えやがった!!」


 怒りで我を忘れたユウが叫ぶ。


 「ユウ! 落ち着け!」


 俺は【閃光の勇者】の気配を探す事に全力を注ぐ。目まぐるしく【閃光の勇者】の気が動いているのが分かる。


 勇者が一瞬でも動きを止めた時が勝負だ。


 【七星神槍】を握る手に力が入る。珍しく緊張しているのかもしれない。


 「ふうぅ――――」


 軽く息を吐く。


 ――どこだ、どこで止まる?


 極限の集中状態の中で、全身の毛が逆立つような感覚が生じた。


 ――後ろか!


 振り向きざまに音速を超えた三連突き、更に逃げる方向を予想して【七星神槍】から灼熱の光線を放出する。


 「なるほど、お前が仙人か?」


 【閃光の勇者】の指先から血が滴り落ちているのが見えた。


 「ゾッドのバカも近くにいるんだろ?仙人とゾッドを同時に相手をするのは分が悪い」


 【閃光の勇者】の体が激しく振動し、輪郭が徐々にぼやける。


 「じゃあな! 頑張って俺を捕まえてみろ」


 稲妻のように光が瞬き、一瞬で勇者の姿が消えた。

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