青空の下で愛し合いました
エルダと一時間ぶっ通しで相撲をした。取組みは何番しただろうか。
龍人の底なしのスタミナに呆れてしまう。
激しい相撲をしたせいで、ブラジャーは既に無く、パンツは破れ、ほぼ全裸である。
「相撲は中断して汗を流さないか?」
息が荒くなったエルダに聞いた。
「そうだな、汗で滑ると投げにくいからな」
汗を流すための水桶を、マユミに持ってきてもらう。
この水桶が優れ物で、底部に水練石が仕込んであり、尽きる事無く水が湧き出てくる逸品だ。
エルダを胡座で座らせて、その後ろに立つ。
「水かけるぞ――」
「はあっ? 自分でやるから水桶をくれ」
「ダメだ! 自分で汗を流すのは、相撲の神が許さない」
――またもや大嘘。
「そうか、じゃ頼む」
エルダの美しい金髪は土で汚れ、体には僅かな裂傷と砂利が付着している。
俺は水桶を持ち上げ、頭からゆっくり冷水を流す。
「気持ちいいな――!」
エルダは流れてきた水で顔を洗っている。
続いて背中、右腕、左腕を流し、いよいよ胸に移る。
水を流しながら、後ろからそっと胸に触る。
「ひっ⋯⋯ !」
敏感な部分を触れられて、エルダの体が跳ね上がる。
「ちゃんと汚れを落とさないとな」
優しく念入りに、柔らかい胸を摩っていると、エルダの呼吸が、どんどん荒くなっていった。
それから俺達は青空の下で、三大欲求の一つを大いに発散した。




