あっけない不死の軍団
「敵襲――! 敵はスケルトンの大軍!繰り返す、敵はスケルトンの大軍だ――‼︎」
「魔法を使うスケルトンがいるぞ。魔術士は何でもいいから防いでくれッ!」
巨熊が来た方角とは反対側から、新たな敵の来襲を告げる声が聞こえた。
やっぱりな、挟み撃ちとは⋯⋯ 、敵は戦い方を知っているようだ。
「向こうは俺に任せろ!」
ゾッドと【剣聖】に告げ、スケルトンの大軍に向かって走る。
と同時に【七星神槍】の能力を全解放させるマントラを唱える。
俺の全身が眩い光に包まれ、圧倒的な加速能力が得られた。まるで時が止まった世界で、自分だけが動いているような感覚が生じ、一瞬でスケルトンの大軍の前に到着した。
視界を埋め尽くす白いスケルトンの大軍に向けて【七星神槍】を突き出すと、穂先から百メートル先まで届く太い光線が生じた。
あらゆる物を焼き尽くす殲滅の光は、避ける暇を与えず、軌跡上のスケルトン達を消滅させた。
何回か光線突きによる攻撃を繰り返したが、線で攻撃するより面で攻撃する方が効率的だと思い【七星神槍】から光線を出したまま、大軍の右端から左端に向けて大きく動かすと、スケルトンの大半はただの骨片と化した。
結果的には、五分もかからずスケルトンの大軍は全滅である。
目を凝らすと、スケルトン達の影に隠れていた法衣姿の男が唖然とした顔をしているのが見えた。
(あいつがスケルトンを生成しているな⋯⋯ )
瞬きをする間も与えずに近づき、【七星神槍】を横一線に走らせる。
法衣姿の男の首が飛び、鮮血が噴水のように噴出した。
唖然としたままの生首が、俺の足元に転がってきた――




