いろいろと発散できました
それは【異世界】に来てから、一番心が躍る楽しい時間だった。
眼下に広がる煌めく雲海を楽しんだり、巨大な鳥型モンスターと並行飛行したり、ジェット戦闘機のような高速飛行を楽しんだり。
小一時間ほど空の旅を楽しんだ後、屋敷の庭に戻る。
【霊獣】の頭を優しく撫でて背中に乗せてくれた礼を言う。【霊獣】も頭を俺に擦りつけて甘えてくる。
(かわいいヤツだ⋯⋯ )
それはそうと、飼う場所をどうしようか――
屋敷には馬小屋のような【霊獣】が雨風を凌ぐ施設がない。
シズさんに相談して作ってもらうか、駄目なら屋敷の中で飼うか⋯⋯
そう考えていると【霊獣】が目が眩むようなピンク色の光を放った。
十秒程で光はしだいに薄らぎ、【霊獣】がいた場所に全裸の女性が立っていた。
立っている女性のあまりの美しさにまじまじと見詰めてしまった。
身長は百六十センチくらいだろうか。
絹のように艶のある黒髪と、透き通るような白い肌、そして清楚な顔立ち。
美しさと可愛さが高いレベルで共存している。
大人数アイドルグループなら確実にセンターを張れるだろう。
視線を下に移すと掌からやや零れる大きさの胸と柔らかい流線形で創られた体に目が行く。
思わず近づいて抱きしめた。
霊獣も腕を首に巻きつけてきたので、遠慮なく頂きました。




