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異世界拳闘道  作者: 泰山仙人
アナルガルド最強決定戦
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最強とは?

「最強とは!」


「生物なら誰もが夢見る称号!」


「だが!この殺伐とした世界では生き残る為にその夢を棄てる!」


「時に卑しくなり!」


「時に膝を屈し!」


「それでも!上だけを見続けた2人の野郎がいる!」


「その称号に指先を触れた2人が今現れる!」


「さぁお待たせ致しました!流閣対鉄斎!!」


両者が入場する。


割れんばかりの歓声、拍手!


この闘技場を眺める客たちの理想がそこにあった!


流閣は思う。

思えばこの男と巡り会ったからこそ今の自分がある。

この目の前の男こそ

自身の超えるべき壁であり

上り詰める為の塔であると


鉄斎は思う。

目の前の男の成長を

自身の産まれた意味を

本当に求めたモノがこの戦いで得られるのかもしれない

自身を知ることが出来るかもしれない。


お互いに言葉は要らない。


必要なのは

倒す為に、

超える為に、

証明するために、

知るために、


全てはこの戦いに勝つ為に、


全てを出し尽くした先にある景色を願い


両者は拳を握り

心を燃やし

構えを取り


合図を待つ



レフェリーが中央に陣取る。


「よく戦った!そしてよくぞ登りきった!

そして私はレフェリーではない!

この20万人の立会人の代表として!

はじめと終わりの合図をするのみ!」


レフェリーの腕から汗がしたたる。

右手を大きく上げ


「構えてエェェエエ!!」


試合開始(はじめっ)ぇええええ!!!」



先に仕掛けたのは流閣


いきますよ!鉄斎さん!師より受け継いだこの


流閣の右の貫手通称「破槍」


この速攻に鉄斎は

お前の十八番だもんな良いぜ俺も

螺掌流 気闘 剛ノ型 「螺掌底・極」


両者の全体重の乗った利き腕の貫手と掌底が正面で炸裂する。


バァン!という破裂音の後に

両者の腕から流血


「…ふっ」


「…はっ」


流閣は体を沈み込ませながら鉄斎の懐に入る。


 左の下段突き

 鉄斎は

螺掌流 受ノ型 崩し 「唸り腕」


流閣は空中に放り出される。


鉄斎はそのまま流閣の顎に手をそえ

螺掌流 柔ノ型 気操 「兜落とし」


来る!抗うな!

委ね、いなせ!

流閣は即座に脱力し鉄斎の兜落としからのがれる


着地と同時に

下からの左孤拳鉄斎の顎にクリーンヒット


だが鉄斎は左手をクッションにし左手首の関節を抑え


螺掌流 柔ノ型 気操 「籠手固め」

合戦中に相手の短刀を躱す術として伝わった関節技である。


膝を落とし極め技をより深く固める。


流閣は即座に左の足刀で鉄斎の右足首を蹴る。


「…〜痛ぅ!」


堪らず鉄斎は技を解く


流閣はそのまま

正中線に4連撃を叩き込む。


3撃目で鉄斎は体捌きで打点を晒し

流閣の右手を取り

肘固めを決める。


(逆関節取られた!これは)


流閣はそのまま左手の入り抜きで脱出を図る。


無理無理そんなんじゃ逃さねぇ


まぁさっきの攻撃で俺のダメージも濃いけどよこれで終わりだ!


バキン!

ゴキン!


片方ら流閣の右肘の折れる音もう一つは


「やりやがったな」

跪く鉄斎

左膝の皿を割られた。


流閣は入り抜きで右を放棄

左肘と右膝のハサミ砕いた。


攻撃の手段を減らされた流閣

機動力を潰された鉄斎


会場の全員が鉄斎の圧倒的な不利を確信。


流閣はそのまま左手、両足、頭突きの滅多打ちを鉄斎にぶつける。


鉄斎は

螺掌流 受ノ型「廻し如来」× 螺掌流 受ノ型「流盾」

この二つの受け技の併用で技の威力逃し、殺し凌ぐ


流閣の打撃の回転数と重さが上がる。


(ジリ貧だな)


そして流閣の渾身のフェイント


右膝蹴りを防ぐ為に手の甲を横から使う時に左の燕尾が顎を強打


(あっ…やっべ…貰っちまった)


周りの歓声もロクに聞こえず景色はボヤけ、霞み、全てが終わるハズだと


流閣はそれでも攻撃を緩めず


鉄斎は受けも出来ずその強打をもらう


そして崩れかけたその時に


満を辞しての渾身の左の破槍!


鉄斎は肩をで受けそしてカウンターの

螺掌流奥義 「閻屠」✖️気功奥義 「真」


螺掌底で返す。
















「勝負有り!!!」



地に倒れたのは流閣



そして最強の称号を掴んだのは



「おおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!」



鉄斎であった。







周りの祝福そして流閣が握手を求めて来た時に実感した。






ようやく手に入れたこの称号


でもよ


まだ思うんだよ



もっとヤリてぇって

最終回です。

初めての書いたこの作品に書きたいものを書き込めたのが幸せでした!


またお会いしましょう!

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