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異世界拳闘道  作者: 泰山仙人
アナルガルド最強決定戦
95/98

準決勝戦第一試合

「今が!その時です!AブロックとBブロックを勝ち抜いた猛者が現れるぅ!」


「Aブロック覇者!"求道者"鉄斎!」

 俺は呼ばれ会場に現れる。


割れんばかりの観衆の声。そして


「Bブロック覇者"投げ師"ゴーキ!」


160センチ程の小柄な爺さんが居た。


「カッカッカッカ!」


審判が中央に行き

「両者死力を尽くすように」


「ほっほ」

「今さらかよ」


試合開始(はじめっ)!!!」


「まぁこんなですが先の大戦の活躍聞き及んでおります握手を」


「えぇ」


実「おっと試合開始だというのに両者握手だあ!」


俺は握った瞬間に察知操作されている


目の前のジジイなニコニコと


「……」


次の瞬間


俺は横に一回転させられる。


俺は片足で着地したまま


螺掌流 気操 柔ノ型 頂「乱流身」


ゴーキを投げ返す


どうよっ!ゴーキさん!まだアンタの領域の柔術家はこの世界じゃあいねぇだろ?


「!!」

ゴーキは身体の軽さを利用して抜け出す。


「〜っ!」

(このガキ俺を投げ返しやがったぜ)


「ぬぅっ!」

ゴーキの着地と同時に攻め込む鉄斎。


螺掌流 気装 剛ノ型「空散掌」

高回転の掌底の連続技である。


ゴーキ着地と同時に攻め込まれるも

(な〜んだ、軽いのぉしかもほとんど)


ゴーキは最小限の足運びで全て躱す。

「偽物ばっーかり」


鉄斎は自分の理想の位置に来た瞬間に


螺掌流 気闘 剛ノ型 「金剛指」

一本貫手で相手の人中を狙う技である。


「これじやぁ!」

ゴーキはその貫手を躱し首で鉄斎の右腕をロック引き出して


鉄斎は自身の身体を前に引き出され

(やっべ!)

その勢いに乗せた顔左側面にゴーキは手を当てて投げる、


現代の合気道の相構え当てである。


高速で地面に叩きつけられる鉄斎。


鉄斎は首肩で受け身を取りながら踵落としをかける。


ひだり踵がゴーキの頬を殴り抜ける。

「ごっ!」


鉄斎は立ち上がるが頭部のダメージは抑えたものの肩首のダメージによりいつもの動きができず

対してゴーキは不意に貰った蹴りにより平衡感覚にダメージを及ぼし両者回復の為に休憩となった。


気功医療発動

首肩の損傷を回復させる。

(くっそこのダメージを抜くのは20秒ちょっとあの爺さんがまともに動けるのはもうちょい早え)


ゴーキ

(貰ったぁ頭がクラクラすらぁ)


………………


両者が座り眠りの休憩の最中で会場のボルテージとテンションは変な方向に上がっていた。


「鉄斎!鉄斎!鉄斎!鉄斎!」


「ゴーキ!ゴーキ!ゴーキ!ゴーキ!」



「フっー!……行くかっ!」

ギラッっ!


「ホーっ…やるかの!」

カッ!


両者立ち上がり

鉄斎は構える。

(この爺さんを仕留めるにゃぁこの一撃に委ねるしかねぇ)

螺掌流 剛ノ型 気闘 「螺掌底・極」


(この世界に生まれ変わっても付いてきてくれたこの身体を信じる。)


ゴーキは両手を腰に当て抜刀する剣士のようにしてゆっくりと鉄斎の間合いに入っていく

(やる気かのええじゃろ)


10メートル

観客達は歓声をあげる


7メートルから声が消え始め


5メートルのころには誰もが息を潜め


4.3メートルの頃には唾を飲み込む音のみが聞こえ


2メートル会場は静寂に包まれ


1メートル緊張が頂点に達する。


0メートル。



動き出したのは

「カッ!」





ゴーキだった。



(この距離までよく踏み込めたな)


ゴーキが鉄斎の前に出した左手を掴む。


鉄斎は左手をそのまま

ガラ空きの胴体に


螺掌底をぶち抜く。


「ごっほ!」


ゴーキは前のめりに倒れこむ。

「転生した分だけ髪の毛一本分俺が上かな」


「勝負有り!」



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