Aブロック三回戦
「今日最強が決まる!」
アナウンサーの声が静かに響く
「ついにこの世界の頂点が決まる!!まずはAブロック三回戦!鉄斎選手とリベルド選手だぁああ!」
「今回は君に挑戦かな鉄斎くん」
「負けねぇぜ?」
リベルドはアップライトに対して鉄斎はいつもの左手を大きく出した構えではなく左足を大きく引いた左手を右脇腹に右手を高く構えジリジリと近づく
互いの制空権に触れる刹那風切り音が鳴る。
リベルドの1メートルと少し先に三日月の跡が残る
「下弦蹴りですね」
流閣が見抜く力
(あの射程鉄斎さん間合いまで悠に拳3つ程離れてる、あの中に入るのはしんどい)
鉄斎はその軌道を見逃さず次の一手を打ちに行く
(左ローか)
鉄斎は脱力をした直後死地へと踏み込む。
リベルド瞬時に前蹴りを繰り出す。
まっすぐな軌道あと数ミリで鉄斎の顔に当たる
「当たる!」
(って思うよな?ならねぇんだよコレはよ)
螺掌流 歩法 『幽体捌き』
「擦り抜けた!!」
ギリギリの刹那これを交わすが鉄斎の額から僅かに血が流れる。
(見切ったハズなんだがな)
蹴りの間合いが潰れてリベルドが即座に左ストレートを打ち込む
対角線上の突き鉄斎は
(コレが欲しかったのよ)
受け止め左手首を掴み引き出し半円を描きながら極める。
肘固め
観客の反応は様々
「逆関節極まってるぞ!!」
「あと体重が後ろに傾けば」
「砕ける!」
ズプっという音がした瞬間
「チイッ!!」
鉄斎は思わず離れる。
気功医療発動させて患部からの出血を防ぐ
「何で離れた?」
「見ろよ右太もも裏穴から出血してる」
リベルドの口から血が出る。
「野郎!」
(噛みやがった!!)
鉄斎はおののく
(ピットなんてするタイプじゃねぇと思ってたんだがなクッソ)
「ふふっヤラせてもらおうか」
「!!」
(どっしりと構えたスタイルじゃねぇ自分から襲いかかる攻撃いや野生の獣のような獰)
リベルドという男には二つのスイッチが存在する
一つは追い込まれた時に出る野生
もう一つは相手を処理するうちに蓄積された冷酷な殺意
現在のリベルドのスイッチは片方のみ起動
「クッソっ!」
鉄斎は予定を狂わせられたものの
螺掌流 気装 受ノ型 「廻し如来」
その攻撃をいなそう構えを取ろうとした瞬間
がっしりと手を抑えられる。
ニヤァまさにそんな表情だった。
リベルドの膝蹴りが鉄斎の顔面に当たるゴチャリという嫌な音と共に鉄斎の頭が弾ける。
だが宙を舞うのはリベルドだった。
護身の型 諸手崩し
手の平で三角形を作り手の上から押さえ込まれた相手を背筋で受け止め腰から浮かせ両手を上に捌く要領で相手を放り上げる崩し技である。使い方が限定的な為長い間実戦では披露されなかった技術である。
(まさか転生前に近所のガキ達に教えてた技を使うなんてな)
そのまま肩に乗せ右斜め後ろに弾き飛ばす。
リベルドは空中で態勢を立て直しすかさず攻撃に移ろうとした瞬間
鉄斎の突きが顎先を掠める。
螺掌流 気闘 剛ノ型 髑髏
ボクシングなどに見られる脳震盪である。顎先を掠めるとそのまま脳を揺らし身体の平衡感覚を失う。だがこの技はもう一歩実戦的な例とする。顎先を掠める刹那脱力仕切った手首を高速で横にスナップさせ振動をより確実に長く、速く効かせられる。だが相手によっては腕を取られかねない技なのでよっぽど崩れてないと難しい
首を逸らして削いだがこのダメージ頭がクラクラする。
リベルドも平衡感覚が曖昧なまま揺れる瞳を鉄斎に向ける。
(あと少しでリミッターが外れる)
リベルドは膝をつきながら鉄斎を待ち構える。
「おれからは攻めねぇよちょっと休暇するぜ」
お互いがどっかりと腰を下ろし待つ自身の回復とタイミングを
両者同時であった。
リベルドは飛び蹴りを放つ
予想外のレンジから飛んでくる蹴りに鉄斎の反応が鈍る。
手刀を揃えて攻撃を側面にずらす
螺掌流 受ノ型 流盾
鉄斎の腹部に激痛が走る
「!」
リベルドの飛び蹴りはブラフ抜けた後の空中の逆水平蹴りが狙いだった。
ローリングソバットの要領で高速で放たれた蹴りは100キロを超えるリベルドの体重から出される威力は相当なもの
鉄斎内蔵破裂は免れるものを被害甚大
脚が効かなくなる。
リベルドは間髪入れずにローキックを連打
しかも野生と科学の融合形態の殺意と無駄なく打つロスのない打撃が鉄斎の逃げる足を壊していった。
(クッソこのままじゃあ脚もなくなりゃ俺の勝つ糸口が無くなる)
体捌きも使えず手を使い攻撃を逸らし、耐え、
ここだ!
螺掌流 剛ノ型 肘砕き落とし
膝、肘で挟みねじ込み攻撃を防ぎ、その攻撃を砕く技
だが
鉄斎の胴をブチ抜かんばかりの蹴りが襲う。
(野郎この勝負所ってタイミングで)
数ミリの踏み込み
軸足を捻りつま先から踵へずらし、蹴り足を踵を上に捻りこむスクリューブロウの足技しよう脚力は手の3〜4倍を誇り数ミリといえどその威力は利き手のパンチを悠に超える。
鉄斎の肋骨が折れる音が体内で響く。
(クソッタレぇ!6.7番持ってかれた!)
「ぐぼっ!」
「こうまで追い込まれるとは…脚は壊れかけ、肋骨はぶち砕かれ…内蔵も傷ついて吐血する有様…コレだよな」
鉄斎は構える
リベルドは既に全てのスイッチが入りとどめを刺さんばかり
リベルドは飛び上がり渾身の右ストレートを放つ
受×気功予知
脱×気功操作
歩×気功原理
柔×気功武闘
崩×気功活性
剛×気功武装
螺掌流 気功 奥義 『 閻屠』
気功予知と受け技で正確に相手の手を読み、
脱力と気功操作により相手の威力を素通りさせそれを一点に集約、
歩法と気功原理で瞬時にエネルギーを溜め込み、
柔ノ型で相手の位置、体勢を把握し、
崩し技と気功活性により崩しながら自身の状態をさらに引き上げ、
剛ノ型 螺掌底 極を溜め込んだエネルギーを気功武装で覆う。
その技は六技一体
地獄の閻魔の沙汰をも返し屠り去る。
この技の名は、螺掌流 奥義 気功 『閻屠えんと』
奥義リベルドの遥か後方に吹き飛び倒れ伏す。
「はーっはーっ…シャッア!!」
その勝者に惜しみない拍手と歓声が取り囲んだ。
現時点だと恐らく最高の組み合わせですね。




